猿が啼くとき人が死ぬ の商品レビュー
事件は派手な展開だが、捜査は地道に進む十津川警部シリーズの作品。 捜査の中で数々の手掛かりが出てくるが、それを丹念に当たり潰していく功を焦らない姿が印象に残る作品。そのためスピード感はないが、着実に核心に迫っている印象が強い。
Posted by
◎謎の猿の啼き声が事件のカギ。 出勤していなかった広川の様子を見に行くと、中村という女と一緒に死んでいた。しかも死んだ時刻に猿の啼き声がしたのだという。 広川が死ぬ前に、日光に行ったことを突き止めた十津川は、日光で五年前にビジネス機が墜落し、死亡した事故があったことがわかる。 航...
◎謎の猿の啼き声が事件のカギ。 出勤していなかった広川の様子を見に行くと、中村という女と一緒に死んでいた。しかも死んだ時刻に猿の啼き声がしたのだという。 広川が死ぬ前に、日光に行ったことを突き止めた十津川は、日光で五年前にビジネス機が墜落し、死亡した事故があったことがわかる。 航空会社を訪ね当時の関係者に話を聞き、十津川と亀井が真犯人に迫り、追い詰める! 企業の中での勢力争いの末の事件。想像たくましい十津川の推理が冴える一作です。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
西村京太郎といえば,鉄道推理小説の代表格だ。 乗り物繋がりで、船や飛行機の話題もある。 本作品は,ヘリコプターが出て来る。 事故にあった軽飛行機の現場でヘリコプターが飛んでいたらしい。 パイロット、整備士の人達の話がでてくる。 現場の人達に,西村京太郎はどう受け止められているのだろう。 第三者から見ると、そう悪くは書かれていないようにも思うが、 当事者にとっては,ありえないことを書かれていたり、 針小棒大なことを書かれてはいないのだろうか。 そのあたりの世渡りが,西村京太郎はうまいのかもしれない。 誰が後に控えていたとはいえ。
Posted by
平成10.6.1 初版 476 奇妙な話だった。雑誌記者広川が殺されたとき、彼の部屋でなぜか猿の啼き声がしたという。最近彼は何かを嗅ぎつけ、日光まで取材に出掛けていた。そこで十津川も、特急けごん13号に飛び乗った。やがて事件の核心が見えてきた。不動産会社幹部が死亡した五年前のビジ...
平成10.6.1 初版 476 奇妙な話だった。雑誌記者広川が殺されたとき、彼の部屋でなぜか猿の啼き声がしたという。最近彼は何かを嗅ぎつけ、日光まで取材に出掛けていた。そこで十津川も、特急けごん13号に飛び乗った。やがて事件の核心が見えてきた。不動産会社幹部が死亡した五年前のビジネス機墜落事故。残虐な策謀と熾烈な派閥抗争が隠されていた。冷酷な組織犯罪の罠に十津川も震撼した。長編ミステリー。
Posted by
- 1