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大正末~昭和20年代 日本の広告マッチラベル の商品レビュー

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小さなマッチラベルに…

小さなマッチラベルに施された広告には工夫が感じられます。

文庫OFF

2021/06/06

マッチのラベルだが、充分に美術だと言える。タバコを吸わないのでマッチなんて注目したことがなかったが、絵柄がなかなかのものだったと認識できた。今はもう広告マッチラベルなんてないだろうな。日本の広告マッチの最初は明治26年のようだが、盛んになったのは、大正の近代都市型消費者層が現れて...

マッチのラベルだが、充分に美術だと言える。タバコを吸わないのでマッチなんて注目したことがなかったが、絵柄がなかなかのものだったと認識できた。今はもう広告マッチラベルなんてないだろうな。日本の広告マッチの最初は明治26年のようだが、盛んになったのは、大正の近代都市型消費者層が現れてからである。この本に出てくる絵柄はまさしく大正時代の刻印がはっきりと押されている。その中でも資生堂のものは群を抜いている。お菓子やカフェ・バーのものもなかなか洒落ている。ただ、徐々に戦争の影が忍び寄るのだ。

Posted byブクログ