松永真、デザインの話。+11 の商品レビュー
このところいくつか続けてデザイナー界隈の本を読んで来たが、いずれもどこか違和感を感じるものばかりだった。肥大化した理念や目的を見失ったアウトプット、それを糊塗する強気な発言……そんな中、松永氏が綴る言葉とそれを裏付ける仕事の数々は、五感から自然に紡がれた必然の連続で、まさに豊穣と...
このところいくつか続けてデザイナー界隈の本を読んで来たが、いずれもどこか違和感を感じるものばかりだった。肥大化した理念や目的を見失ったアウトプット、それを糊塗する強気な発言……そんな中、松永氏が綴る言葉とそれを裏付ける仕事の数々は、五感から自然に紡がれた必然の連続で、まさに豊穣という言葉がふさわしく思え、何度も深く首肯させられた。多くの範はいらない、氏のような師をのみ仰ぎながら仕事をしていきたい。
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時代に目を浸さなければ時代の鏡になり得ない事も事実ではある。 しかしもう一方で、疑惑の目で時代を超えた普遍性を 絶えず模索していくしたたかさが欲しい。 そのありかは、決して宙を舞うような最先端のところばかりではない。 多くの場合、つい見落としがちな日常生活の中にこそ、 それが潜ん...
時代に目を浸さなければ時代の鏡になり得ない事も事実ではある。 しかしもう一方で、疑惑の目で時代を超えた普遍性を 絶えず模索していくしたたかさが欲しい。 そのありかは、決して宙を舞うような最先端のところばかりではない。 多くの場合、つい見落としがちな日常生活の中にこそ、 それが潜んでいることを忘れたくないと思う。 この言葉がとても印象的でした。
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