NYPI の商品レビュー

ジム・フジッリ(著者),公手成幸(訳者)

妻と息子を異常者によ…

[文庫ＯＦＦ]

妻と息子を異常者によって失った喪失感。しかも、捜査上での不手際から、この異常者は釈放されてしまい、行方知れずになってします。時間が経っても埋めることができない苦しみ。その思いを紛らわすように無報酬で私立探偵を続ける主人公テリー・オアの造形が興味深い。だが、その捜査手段があまりに安易過ぎる。彼が容疑者や重要参考人を、スラム街でいとも簡単に発見してしまうところが気になる。それが２度、３度と続くのだ。テリーと娘、友人たちのとの交友は心温まるものがあるが、ミステリーとしてはいささか弱い。

2009/10/04

12月、Chicagoへいったときに読んだ。ちょっとロマンチックに過ぎるところもあるが、CoolでSmartな娘が好き。でも、死んだ妻の遺産が19Mというのは、いかんともしがたいぞ。