恐竜1億年 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なんか似たタイトルの映画を見たような気がするがそっちは「恐竜百万年」で「百万年前には既に恐竜が絶滅している」という野暮とは知りながら猛烈にツッコまずにはいられない。 それに比べれば一億年という数値を出している点で本作の方が「考古学的に正しい」と言える。 ただし科学的に正しいかどうかはまた別である。 タイムマシンが乗り物ではなくフィールド内にある物体を全て過去に送るというやり方は理に適っているが、一億年前の世界をジープで走破したり恐竜を射殺するといった描写はあまり科学的とは言えない。 親殺しのパラドックスは自分の親さえ殺さなければいいのかという単純な話ではなく、例えば牛を殺しても「親が食べるはずだった家畜を奪う」といった理由で未来に重大な影響を及ぼしかねないのだ。 そこんとこの配慮に欠けているとは思ったが、まぁ主眼は恐竜時代を冒険することにあるのでタイムパラドックスなどの些末な事柄は作者的にどうでもいいのだろう。 ただ最後の最後で意味不明なタイムパラドックスが起きるのだが、やはりアメリカ人的思考は分からん。
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悪役が次々と死んでしまうのはどうか。お兄さんもあっけなく死に、現代に戻ったらいないことになっているのも古典的なオチか。
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これはシンプル、ストレートで面白かった。あとがきで著者がエヴァン・ハンター=エド・マクベインと知り、ビックリ。
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