9歳の人生 の商品レビュー
山の上にある貧民街で育った少年の日常の物語。9歳の少年は実に冷静に周りの人や出来事を見ていて哲学的です。また、原著の初版は1991年と現代に比べ、貧しさが酷くそれ故に子どもも大人も度々残虐でもありますが、皆、必死に生きていることを感じ取れます。主人公は9歳ですが、小学生には面白く...
山の上にある貧民街で育った少年の日常の物語。9歳の少年は実に冷静に周りの人や出来事を見ていて哲学的です。また、原著の初版は1991年と現代に比べ、貧しさが酷くそれ故に子どもも大人も度々残虐でもありますが、皆、必死に生きていることを感じ取れます。主人公は9歳ですが、小学生には面白くないように思いました。高校生以上がよいかもしれません。 奥付: 9歳の人生 2004年9月20日初版印刷 2004年9月30日初版発行 著者 ウィ・ギチョル 訳者 清水由希子 発行者 若森繁男 発行所 河出書房新社 ISBN 4-309-20404-X
Posted by
ある西洋の作家によれば、よほど幸せでない限り9歳までには人生のからくりがわかるようになる。そんな言葉を土台にして、9歳の子供の目から、人々の生き様や古い時代の韓国の貧困社会を描く。子供向けの本のように平易な言葉遣いと対象に、町の人達個々の壮絶な人生。それでも希望を失うことなく前向...
ある西洋の作家によれば、よほど幸せでない限り9歳までには人生のからくりがわかるようになる。そんな言葉を土台にして、9歳の子供の目から、人々の生き様や古い時代の韓国の貧困社会を描く。子供向けの本のように平易な言葉遣いと対象に、町の人達個々の壮絶な人生。それでも希望を失うことなく前向きな人の生きざまに、何か励まされたような気がした。
Posted by
韓国で映画化され日本でも上映されるらしい?その原作本です。貧しいながらも明るく生きていく少年の姿が微笑ましいです。
Posted by
- 1