200CD ベートーヴェン の商品レビュー
久しぶりの再読。 ベートーヴェンの作品解説と、聴き比べが主な内容である。主要な作品は網羅されており、悪くない構成にはなっているのだが、肝心の文章の充実度は高いとは言えない。それは、量的・質的問題もあるのだろう。 本書は「200音楽書シリーズ」の一冊で、同シリーズの「バッハ」、...
久しぶりの再読。 ベートーヴェンの作品解説と、聴き比べが主な内容である。主要な作品は網羅されており、悪くない構成にはなっているのだが、肝心の文章の充実度は高いとは言えない。それは、量的・質的問題もあるのだろう。 本書は「200音楽書シリーズ」の一冊で、同シリーズの「バッハ」、「モーツァルト」と比べると、情報量・質ともに明らかに落ちる。 このシリーズは、元々「立風書房」から出版されていたが、立風書房は学研に吸収された。本書は、バッハやモーツァルトと違い、その学研から出版されたのだが、質量の差はその違いが影響しているのかもしれない。 もっとも、企画・編集はアルク出版企画という会社が行っていて、それは立風書房の時も学研になってからも変わらないので、時代が進んだことが影響しているのかもしれない。 何が影響しているか真相は不明だが、立風書房の時に比べると、情報の量・質ともに落ちたのは確かである。
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