1,800円以上の注文で送料無料

8017列車 の商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/02/19

旧体制の協力者と看做され鉄道公安官の職を失い、今は工事現場で日銭を稼いでいる主人公が新聞で殺人事件の被害者名に古い友人の名を発見する。そして再び鉄道員が殺され、二つの事件に関連を見つけた主人公は、復職への手づるとして殺人事件の犯人探しに取り組む。 第二次大戦直後の混乱期に南イタリ...

旧体制の協力者と看做され鉄道公安官の職を失い、今は工事現場で日銭を稼いでいる主人公が新聞で殺人事件の被害者名に古い友人の名を発見する。そして再び鉄道員が殺され、二つの事件に関連を見つけた主人公は、復職への手づるとして殺人事件の犯人探しに取り組む。 第二次大戦直後の混乱期に南イタリアで実際におきた列車事故(8017は事故を起こした列車の番号)を背景に、犯人探しをする主人公だが、列車に乗って北から南、再び北へと旅する過程で描かれるイタリアの風景や人びとの描写が素晴らしい。どきどきのラストに向けて一気に読んでしまった。主人公が幸せになれるといいな。 余談だが、最後の舞台となったベルガモは初めて行った海外の土地なので、とても親しみが持てた。思わずそのときの地図を引っ張りだしてしまった。

Posted byブクログ