NHKにようこそ！ の商品レビュー

滝本竜彦(著者)

2009/10/04

この世にいる人は全員俺の敵であってソレを総括しているのは全国民から受信料という名のミカジメ料をとっているＮＨＫであり、ソレからの支配をいかにして逃れるか、受信料未払いでいかにしてすますか、というような作品じゃないからあしからず

2011/07/18

滝本竜彦のＮＨＫにようこそ！を読みました。ＮＨＫとは日本ひきこもり協会の略です。青春期特有の自意識過剰な性格の主人公がひきこもりだけでなく、エロゲーム製作、ロリコン、薬、宗教、自殺願望とどんどん堕ちていくというストーリーでした。主人公の社会に適合できていないというジレンマが、妄想を垂れ流すように、とことん明るく物語られていきます。私の若いころを思い出すと描写に当てはまるところもあり、読んでいて恥ずかしくなってくるような表現がいっぱいでした。

2009/10/04

リアル世代のひきこもり経験を持つ作者による自己投影的な世界のフィクション青春小説。ひきこもり脱出を手助けする可愛い美少女ヒロインとの絶妙な距離感のある関係性が非常に面白かった。主人公の湧き出る妄想、自虐幻想のディープな趣味の投影の数々がサブカルチャー趣味に惹かれる世代への共感を誘うパロディ的性格を持っているのも、いわゆるオタク好みがするライトノベルである。しかし、ダメ人間小説の妄想炸裂のネタで読ませるだけでなく、ニートの若者の心の叫びを切々とにじませる青春群像としてのシリアスな側面も用意されていて、一読少なからず心癒される所を覚える爽やかな読後感が残る。

2009/10/04

話題になってるので手を出してみたのですが…なんか痛いなぁと…。いろんな意味でですが。読み終わった後、なんとも微妙な後味に襲われます(^-^;

2009/10/04

うーん。今までの読書暦から言えば異質なモノ。
クスリとか自殺とか、漫画よりも詳細で、きちんと読むと滅入るのでは…。

2009/10/04

読みやすい文章であっという間に読了してしまった。漫画版より岬ちゃんが薄幸そうなのが痛々しい。漫画版では、可愛い岬ちゃんがあんまり不幸になるのは大多数の読者も望まないだろうから薄幸度が薄まっているのだろうか。アニメも２クールとって、やけにゆっくり展開しているが、この先どうなるのだろう。

2009/10/04

小説がマンガ、アニメ化へといったのですが、なんと作者は大学中退経験者。
ある意味体験談的な小説です。
僕はアニメ、マンガよりこっちの方が好きです。
モデルとなった作中に出てくる場所が地元なので、さらにハマりました。

2009/10/04

実家から家に帰る間の暇を潰そうと思って買って読んだのですがなかなか面白かったです、自分でわかってて悪い方向に向かっている感じがなんとも。漫画も出てます

2009/10/04

現実は誰もが「影」を持っているものなのかなぁ。佐藤も岬ちゃんも山崎も先輩もマンガ喫茶の店長も、この小説に出てくる登場人物は思い通りの人生を歩んでいない。現実もこうなのかなあ・・・。神様っているのかなあ。

2009/10/04

俺は気づいてしまった。俺が大学を中退したのも、無職なのも、今話題のひきこもりなのも、すべて悪の組織NHKの仕業なのだということを!…だからといって事態が変わるわけでもなく、ずるずるとひきこもる俺の前に現れた清楚な美少女、岬ちゃん。「あなたは私のプロジェクトに大抜擢されました」って、なにそれ？エロスとバイオレンスとドラッグに汚染された俺たちの未来を救うのは愛か勇気か、それとも友情か？主人公のNHK＝日本ひきこもり協会というぶっとんだ妄想志向がすごい。引きこもり主人公の次の行動が予測不可能で、最後まで展開が読めないところが面白い。