月に呼ばれて海より如来る の商品レビュー
『涅槃の王』読了後、やっぱり夢枕作品を‥(苦笑)という事で、『月に呼ばれて海より如来る』の新書版をちびりちびり読んでます。 これは、もう遠い昔コウコウセイの頃に某ダ@ヤ書房18条店(笑)で図書券で書籍を購入したもの。 東逸子さんの挿し絵が美しかったなぁ。 ‥書籍を持ってる本を何で...
『涅槃の王』読了後、やっぱり夢枕作品を‥(苦笑)という事で、『月に呼ばれて海より如来る』の新書版をちびりちびり読んでます。 これは、もう遠い昔コウコウセイの頃に某ダ@ヤ書房18条店(笑)で図書券で書籍を購入したもの。 東逸子さんの挿し絵が美しかったなぁ。 ‥書籍を持ってる本を何で新書も買ってしまったか‥。 第2部の一章が収録されれるから(爆)。 きっと個人的に『キマイラ』と『サイコダイバー』シリーズを別にして、続きを切望している一冊だと思う。うん。 しかも、書籍のあとがきで「この話は三部構成です。この後、江戸時代に行って、戻って来ます』みたいな事を書いてたので、その言葉を信じて続きを待ち続けていたりもする。 そんな感じで発売を待っているうちに、遥かジウネンを優に越えてしまったわ(ふっ)。 そういえば、『上弦の月を喰べる獅子』を買ったのも、「あ、ひょっとしたら、『月に呼ばれて〜』に関係してるのかも‥」と思ったからだったりする‥(爆笑)。 しかして、獏さんいわくこの『月に〜』で書こうと思ってた事を『混沌の城』(読んでないよこの本、そういえば‥)という小説で書いてしまったらしい‥。がががーん‥。 そして江戸編も別の作品になって誕生するらしい‥。がががががーん。。 はぁ。何だかせつないなぁ。 かなり熱心な読者がいるという話だけど(ってワタシも毎年年賀状に催促の文書いてた(苦笑))、今回読み直してその理由に気がついた。 たぶん麻生と同様、マチャプチャレの頂きにひっそりと存在する大きなオウムガイの化石が心の中に棲んでしまったからなんじゃないだろうか。 少なくともワタシはそうだった。 もう長い間読み返さなかったけれども、この本の事を思うと、そのオウムガイ〜螺旋の事を思い出して、せつなくてたまらない気持ちになったものだ。 正直今回までこの新書版を読まなかったのは、そのせつない気持ちに耐えられなくなってしまうんじゃないだろうか‥と怖れてたからなんだろうと思う。 案の定、麻生がマチャプチャレの頂きに、気がつくと立ち尽くしていて、満点の星と月、ヒマラヤの山脈の様々なる頂きの中、ひっそりとオウムガイの化石が蒼白く浮き上がっているシーンは、ものすごく鮮烈でおかしくなってしまいそうでした。 そして、もう1つ忘れられないのが、その麻生の存在。 一度はその螺旋が自分の体内に存在していたのに、ふとした事でその螺旋を失ってしまう。 彼はもう一度マチャプチャレを登る事は出来ない。 その喪失と焦躁感を持ってどの様に生きて行くのか。 まだその道は途中までしか描かれていない。それが一番哀しい。 日本へ流れてくるオウムガイの存在もすごく気になるし、‥あ〜あ。やっぱり続き読みたいよぅ〜。 とりあえず『混沌の城』を探してみようかな。<苦笑 まぁいろいろ執着を書いて来た訳ですが、ワタシ自身、元々「螺旋」という言葉に思い入れがある事も、理由の一つかもしれないね。だって、読書系サイトのタイトルに「螺旋館」なんてつけちゃうくらいだものね(笑)。 (このブクログのタイトルの「螺旋館の本棚」はそこから来てます)
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第1部で個人的なツボにはまったと思いきや、第2部数ページで未完となるこのもどかしさ。 せっかく大作の予感がするのに…
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