動物病院119番 の商品レビュー
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動物病院の医師としての立場から書かれた本。当然のこととして学術的な内容より、ペットの飼い主と動物病院とのかかわりあいを重点に書かれている。特に本書を読んだから素晴らしい知識が得られるわけでもないが、ペットの飼い主として読んでおいてそれほど損した気分にはならないだろう。 無難にまとめられている本書ではあるが、傍観者よりの立場ではなく強烈なエピソードを中心に書かれていた方が、読み手としては面白かったかもしれない。若しくは、もっと学術的な内容や問題に踏み込んでいても興味深くはある。ただ、その場合、ビジネス的(売上)には現状よりさらに厳しくなるとは思われるが。 どちらにせよ読者のターゲット層が曖昧なように感じられた。話自体は共感できる部分も多く、この手の本にしてはとっかかり易いのでその点だけが少しばかり残念に思われる。
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≪目次≫ 第1章 ペットと暮らす最高の幸せーあなたが飼いたいと思った時には Ⅰ ペットから学ぶ生き方 Ⅱ 飼い主が最後まで責任を持つ Ⅲ かけがえのないペットを探す方法 Ⅳ 動物を飼うコスト Ⅴ ペットフードについての考え方 Ⅵ 獣医師の薦める、あるとよい製品 Ⅶ 情報の洪水から身を守るためには 第2章 病院の秘密、教えますー動物病院徹底活用術 Ⅰ 「医は算術」のウソ、ホント Ⅱ 獣医師から見た「良い飼い主」「悪い飼い主」 Ⅲ 悲しい「死亡報告」もお忘れなく Ⅳ 良い動物病院はここが違う Ⅴ 動物病院チェックリスト10項目 Ⅵ 病院での診察が必要か? 第3章 ペットを取り巻く現状と課題ー動物の幸せな暮らしを実現するには Ⅰ 日本のペット産業四十年史 Ⅱ 知っておきたいペットの法律 Ⅲ なぜ「しつけ」が必要なのか Ⅳ 当世野良猫事情 Ⅴ 現代医療最前線 第4章 幸せな思い出を永遠に Ⅰ 飼い主として「最期」を考える Ⅱ ペットロスは怖くない Ⅲ 正々堂々と「安楽死」と向き合う Ⅳ 生前に準備する死 Ⅴ 葬儀と墓の問題 Ⅵ 動物との生活を、ふたたび! ≪内容≫ 40年前から横浜で動物病院を営む著者が、獣医師の立場から、ペットの飼い主とその予備軍に対し、「正しいペットの飼い方」「ペットとの付き合い方」「ペットショップ、獣医師との付き合い方」などを書いたもの。 ある意味、現在のペット業界の内実を紹介した本でもあるし、ペットブームへのくぎ刺しもある。 特に著者は「ペットも生きもの」(当たり前だが)として、ペットが人間とのよきパートナーになるため、人間が何をすべきかを書いている。
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