A HISTORY OF THE BEASTIE BOYS の商品レビュー

アンガスベイティ(著者),雨海弘美(訳者)

2012/10/28

多くをファーストアルバムについてさいてある。よって、いかに彼らがヒップホップ界においてパイオニアであり、パンクであったかが再認識できる本ではある。ニルヴァーナのビデオで髪を緑に染めたMCAが「グランジ？（何だそれ？）」と不敵に笑う。ロックから聴いてるオルタナファンも何だコイツラ？と気にならざるをえない。当時のMCAからしたら本心だっただろう。ロックもラップも区別してない、ただやりたい音楽をやってただけなのだ。英語を分からずラップを聴く者にとってこういう本は貴重だ。当時の評価のされ方やラップのリリックを読み、更にアルバムに対するイメージが更新される。2012年、今はまた、彼らのニューアルバムを期待している。