孤独な帝国 日本の1920年代 の商品レビュー
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仏外交官が叙述する戦間期(1920年代)日本。フランスは、中国利権が少なく(英露と異質)、仮想敵国ではなく(米露と異質)、また、日本の軍事的・政治的模範でもない(独と異質)。しかも、直接的な利害対立・共通の利害もない。この意味でフランスはまさに遠くて遠い国であった。本書は彼らから見た日本を、時系列で叙述する。日本はもちろん、フランスの立場からは尚更、日仏の友好関係の構築を強める意義・必要性は見出しにくい。本書の年代よりも30年代の同種書籍の方が、批判的・客観的な目で日本の様子が見れ、興味深いかもしれない。
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