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郷愁の国から の商品レビュー

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2014/04/05

石井崇の画文集。ここでは「サウダージ」を郷愁のルビとして用いているが、文中にもあるように、この言葉の内包する意味範疇は広い。そして、ポルトガルはまさにファドのもの哀しい調べと「サウダージ」という言葉の似合う国。思えば、日本とポルトガルとのお付き合いは1543年にまで遡るほどに長い...

石井崇の画文集。ここでは「サウダージ」を郷愁のルビとして用いているが、文中にもあるように、この言葉の内包する意味範疇は広い。そして、ポルトガルはまさにファドのもの哀しい調べと「サウダージ」という言葉の似合う国。思えば、日本とポルトガルとのお付き合いは1543年にまで遡るほどに長い。当時ポルトガルは世界を2分する国だったが、今ではヨーロッパの西の辺境。それだけに「時の流れの忘れもの」といった郷愁感の溢れる魅力的な地ともなった。石井崇の絵も黄昏色の光景が多いのだが、それはやはりポルトガルに似つかわしいと思う。  ポルトガルには過去に1度行ったきりだが、もっとも思いで深いのは、お城に泊まったオビドスの街。小さな城壁都市だ。たしか、カルダス・ダ・ライーニャという町から白タクと値段交渉して行ったのだった。

Posted byブクログ