荒らぶる魂 の商品レビュー

西村寿行(著者)

2014/03/12

検索しても見つからないから光文社版で登録したけど、読んだのはブッコフで買った８０年刊の文春文庫版( ´ ▽ ` )ﾉ。
全盛期の寿行先生は、神がかっている( ´ ▽ ` )ﾉ。
野生、嫉妬、復讐、親子愛、冒険、陰謀、みんな詰まってる( ´ ▽ ` )ﾉ。
まあ、どれもこれも中途半端だけど( ´ ▽ ` )ﾉ。
寿行先生の作品に「小説家（なり損ねだけど）」が登場するのは珍しい

2012/09/20

初版が1999年10月22日の作品。

10年前のものだ。

野生の猪を絡めて、作家を目指す夫、それを支える妻、そして二人の間に出来た子供の家族を描く作品。

かなり乱暴な展開ではあるが、猪を含めた家族愛をハードボイルド作家が、無骨な筆致で描いている。

西村寿行というと、その昔読んだ鯱シリーズを思い出し、破天荒な国際社会を相手に戦う、謎の集団の作者というイメージが強かったが、愛や家族の絆を描く作家だとは思わなかったので、意外感があった。

ただやはりストーリー展開にはかなりの無理があり、また後半ではルポライターになった夫が追いかける、スクープが途中で置き去りにされてしまうなど、もうひとつ、練られた感に欠ける。

2012/02/11

H24.2.11
インフルエンザの待ち時間で読了
登場人物のそれぞれの不器用さゆえに離れかけた心が、愛情によって繋ぎ止められた、哀しくも温かい話
人間と動物、動物と動物の気持ちの交流が自然に描かれることで、人間と人間の不器用さがより浮き彫りになる。