海がくる の商品レビュー
本当に淡々と海がくるのを眺めてる63ページ。絵がまたほのぼのしてるから、余計に怖い。図書館の見出しに「静謐な滅びのSF」って書かれてて、それもなんだかなあ、と思う
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自分の街が、少しづつ海に侵食されていきます。でも、慌てふためくような人は誰ひとり居ません。淡々と一切は過ぎていきます。 読み終わった後、どのようにこの本を消化すれば良いか悩みました。 そして考えるのを止めました。 ただ受け止める。そして静かに日常に帰る。この大らかさが、時に人に...
自分の街が、少しづつ海に侵食されていきます。でも、慌てふためくような人は誰ひとり居ません。淡々と一切は過ぎていきます。 読み終わった後、どのようにこの本を消化すれば良いか悩みました。 そして考えるのを止めました。 ただ受け止める。そして静かに日常に帰る。この大らかさが、時に人にとって必要なのかもしれません。不思議と心がすとんと穏やかになります。
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もう遥か昔になりますが、星新一のショートショートコンテストか何かで賞を取った作品。街を侵食していく「海」の話なのですが、何故か頭に印象が残っていて、30年以上、ずっと忘れることができなかった一編でした。 今回、ひょんなことから絵本になっていると知って、読んでみました。 優しい絵柄...
もう遥か昔になりますが、星新一のショートショートコンテストか何かで賞を取った作品。街を侵食していく「海」の話なのですが、何故か頭に印象が残っていて、30年以上、ずっと忘れることができなかった一編でした。 今回、ひょんなことから絵本になっていると知って、読んでみました。 優しい絵柄なので、30年前に感じた、気味の悪さと安心感が入り交じったような不思議な感覚は薄れていましたが、この絵本は絵本でアリかとも思いました。 未読の方は、まず活字版で読まれることをおすすめします。講談社文庫の「ショートショートの広場1」(星新一編)に収録されています。 そのあとで、この絵本も是非。
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図書館の児童書コーナーの棚にあったのを見つけた。シンプルな絵と話で、一見単純な不思議な童話に見えるけれども、実は破滅SFだったりする。でもこんな幸せなカタストロフィは初めて読んだし、これで良いとなんかしみじみ納得してしまう不思議な余韻があった。
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「海がくる。しずかにしずかに海がやってくる。それなのにだれもにげようとはしなかった」こんな風に始まるみじかいお話。不思議な感覚の文章と、杉田比呂美さんのやわらかい絵がマッチした静かな一冊。
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何とも言えない不思議な世界が展開されて、どうってことない話なのに、すごく好きだな〜って思う一冊です。イラストもこの本の良さを引出してくれてます。
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