ニッポンバブル遺産建築100 の商品レビュー
これを読むと本当に今の建物はつまらないなと思う。機能やコスト面では確かに今のほうが優れているのかもしれない。しかしどれも同じような外観と材料で代わり映えがしない。奇妙な外観であれば良いというわけではないがあまりにも均質的で、ロードサイド店舗の作り出す均質的で奇妙な景観を思いこさ...
これを読むと本当に今の建物はつまらないなと思う。機能やコスト面では確かに今のほうが優れているのかもしれない。しかしどれも同じような外観と材料で代わり映えがしない。奇妙な外観であれば良いというわけではないがあまりにも均質的で、ロードサイド店舗の作り出す均質的で奇妙な景観を思いこさせる。しかし、ここで紹介されている建築物は、前衛的で挑戦的なデザインや地元の名士や特産品などから連想したデザインと一つとして同じものはない。また、新たなランドマークを目指しつつ景色に溶け込むことを意識していたり、風土に合わせてデザインを変更するなどの配慮もある。材質も木や漆喰などテーマに合わせたものが使われていたりするなどしっかりと考えられている。こういった建物は税金の無駄遣いと批判されてしまうが、良いもの、残るものを作ろうとしたことはまず素直に評価すべきだろう。なにより現在もちゃんと使われている以上、全くの無駄とはいえない。行政が関わっているからと杓子定規な批判をすべきではない。
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雑誌に発表された記事の再構成 写真は1枚解説も1ページ 残骸として形骸化したものもある 地方の巨大建造物には見るもかなしき
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タイトルからするよりも、肯定的な内容に好感が持てます。 これらの建築群が単なるあだ花として散ってしまうかどうか、が文化の成熟の一つの尺度ではないかと。 バブル遺産たちが完成してから、20年を迎えようとしている現在、これらはどうなっているのか、後日談的なルポがあれば、なお良かった...
タイトルからするよりも、肯定的な内容に好感が持てます。 これらの建築群が単なるあだ花として散ってしまうかどうか、が文化の成熟の一つの尺度ではないかと。 バブル遺産たちが完成してから、20年を迎えようとしている現在、これらはどうなっているのか、後日談的なルポがあれば、なお良かったかと。
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