検証 日朝関係60年史 の商品レビュー
所収論稿は「日本共産党と北朝鮮」「日本社会党と北朝鮮」「日本朝鮮研究所を考える」「『世界』は北朝鮮をどう論じたか」「帰国運動とは何だったのか(上・下)」「『朝日新聞』社説は北朝鮮をどう論じたか」「平壌訪問者たち」「金丸・田辺訪朝はいかにして行われたか」「自由民主党と北朝鮮」。 ...
所収論稿は「日本共産党と北朝鮮」「日本社会党と北朝鮮」「日本朝鮮研究所を考える」「『世界』は北朝鮮をどう論じたか」「帰国運動とは何だったのか(上・下)」「『朝日新聞』社説は北朝鮮をどう論じたか」「平壌訪問者たち」「金丸・田辺訪朝はいかにして行われたか」「自由民主党と北朝鮮」。 戦後の「左派」の朝鮮に対する言説・運動・外交の検証と、1980年代末以降の日朝交渉の総括が中心。今日多様な事実が忘れ去られ、政治的ヘゲモニーを確立した右翼・国粋勢力によって十把ひとからげに「平壌の言いなり」だったという印象操作が浸透している共産党、社会党、「進歩的知識人」などの「左」側や、90年代以前の自民党「保守本流」の対朝鮮関係の実相を、当時の資料と証言に基づいて明らかにした点は評価できる。
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