実践!!IT屋のトヨタ生産方式 の商品レビュー
タイトルはキャッチーなんだけど、あまり得られるものはなかった。 まず、構成が好きじゃない。 もっと、トヨタ方式のどこをどう取り込むのかという、理論の部分が必要だと思うが、導入時の逸話みたいな話が多くて、はっきり言っておもしろくない。 途中アジャイル開発とか、コーチングとか、既...
タイトルはキャッチーなんだけど、あまり得られるものはなかった。 まず、構成が好きじゃない。 もっと、トヨタ方式のどこをどう取り込むのかという、理論の部分が必要だと思うが、導入時の逸話みたいな話が多くて、はっきり言っておもしろくない。 途中アジャイル開発とか、コーチングとか、既存の考えの話にすり変わったりして、そこに特に新しいものがあったわけではないし。 本を読んで記憶に残ったのは、抵抗勢力が思った以上に多くて辛かった、ということくらい。
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改善に挑戦した姿勢と、その背景は共感できるところが沢山あります。技術と改善に背を向けたIT企業が多いなか、賞賛に値すると思います。 改善という視点での具体的な内容は、これからの出発点であり、10年間続けないと成果は定着しないのでがんばって欲しいという声援を送りたいです。 無駄を取るという視点では、十分な出発点であると感じられました。無理をしないという視点がうまく読み取れなかったのは読み方が悪いのかもしれません。 むらをなくすという視点は、高い水準でのむらをなくす方法が求められます。高い水準とは何であるかが知見がうまく読み取れませんでした。 IT企業に今問われているのは順法活動ではないでしょうか。 電気通信事業法、工業標準化法などの技術に関わる順法的活動をどのように展開されてきたのかを書いてあるとうれしかったかもしれない。 トヨタ生産方式には、長期契約に基づく相互の信頼関係が基礎にあるといわれています。長期契約と、順法活動、知的所有権の調整との関係は、担当する人の意識の高さに支えられているのではないでしょうか。 これから10年、これらの視点で活動を続けれれば、社会での評価は高まると思われます。測定、品質指標は対象製品、サービスに固有で、納期、費用にも関連するため、具体的な記述がないのは残念です。 成果を社会に還元できるようになるまでがんばって欲しい。 こういう声援を送りたくなるような本です。 ps. 富士通プライムソフトテクノロジは、合併して富士通ソフトウェアテクノロジになっています。IPA/SECから、「プロセス改善ガイド ベストプラクティス編」として富士通ソフトウェアテクノロジの事例の紹介があります。併せて読むとよいかもしれません。 名古屋アジャイル勉強会は、この改善活動の延長線上のようなところで開催されているようです。名古屋の事業所の会議室で、富士通プライムソフトテクノロジ当時の改善のポスタを見かけました。貴重な改善の視点が記載されていましたので、すごく参考になりました。また、改善活動が継続していることを知り安心しました。
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