Cui Cui の商品レビュー
2015/08/06。 そうだ、うちもそうだったんだと幸せだった時をじんわりと思いだしてハッとする。ありきたりの単純なことしか言えないがじわっと泣きそうになった。 私のじーちゃんが死んで今年で3年。新しい命はどんどん生まれている。
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祖父の死を中心にした家族の断片です。一言で切ない。祖母の背中とかたまらない。 この写真集の裏には更に多くの写真があると思われ、そうした日常の積み重ね重ねに思い巡らしたりする。 決して粗末に出来ない日々があるのだと痛感させられる。
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佐々木文庫より。作品、というか、むしろ、僕らはそれを見せてもらっているだけなんじゃなかろうか、というような、とても私的な部分が多い、写真集。けれども、唸るような写真が多くて、何だか見ていて、惹きこまれる。やはり構成がうまい。この写真集、欲しい、て思わせるものが、この人にはある。(...
佐々木文庫より。作品、というか、むしろ、僕らはそれを見せてもらっているだけなんじゃなかろうか、というような、とても私的な部分が多い、写真集。けれども、唸るような写真が多くて、何だか見ていて、惹きこまれる。やはり構成がうまい。この写真集、欲しい、て思わせるものが、この人にはある。(11/8/2)
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14年間、川内倫子氏ご自身の家族を撮影してきた作品です。 祖父、祖母の生活を中心に、春夏秋冬の行事や冠婚葬祭が巡ってきます。家族の姿とその時々の象徴的なものや、情景が交互に現れることで、ページをめくるうちに、見知らぬ家族の軌跡を追体験するというよりも、自分自身の家族の姿がそこに投影させているような感覚がします。 私写真を嫌う方もおられますが、私は、見る側に置き換え可能な瞬間をとらえた、秀逸な写真であると思います。 個々の写真の情報量自体は多くなくとも、年月の蓄積と、共感しうるイメージを統一されたトーンで見るとひきこまれてしまいます。 今年も扇風機にあたりながらスイカをほおばり、柿の実が色付くのを眺め、正月に帰る手はずを整える。 祖父や家族に延ばした視線、私かがつてそうしたであろう視線。 あとがきに彼女が記した一文が頭を離れません。 この写真を手にすることで、私もまた、これまでの家族を愛しく振りかえるのです。何度でも。
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「こういうの好きそうだから」ってプレゼントしてもらった本。川内倫子さんの写真って、近くに感じれるリアル感、空気感が好きだなぁ。
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言葉のない写真集は、まるでパラパラ漫画のようだった。 でもパラパラ漫画のように軽いものではなく、物語が写真1枚1枚に凝縮されてるような感じだった。 おじいちゃんとおばあちゃんが手をぎゅっと握りしめている写真が印象的で好きです。 何気ない幸せや、時の流れが良い感じ。 皆で笑ってる写真が切なく思えて泣けてきます。
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生老病死を肯定する。 淡々と積み重ねていく日常を肯定する。 静かに、温かく観察する。 食べる。 息を吸う。 枯れる。 腐る。 それでいい。 写真というのが発明されて良かった。 ということを改めて感じさせる写真群。 人と人とが生きるということの、静かな教科書。 温かい涙...
生老病死を肯定する。 淡々と積み重ねていく日常を肯定する。 静かに、温かく観察する。 食べる。 息を吸う。 枯れる。 腐る。 それでいい。 写真というのが発明されて良かった。 ということを改めて感じさせる写真群。 人と人とが生きるということの、静かな教科書。 温かい涙がこみ上げてくる、宝物のような写真集です。
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ぱらっと見ただけなんだけどほんとに泣きそうだった。 淡い色でだいすき。 まわりぼけてなかったらもっと好き。
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ひとつの家族のいくつも積み重ねてきた日々を、 ひとつずつ丁寧に 大切に切りとった本。 飾りけのない生活感や、温かみが伝わってくるいくつもの風景。 死も生も、めくってはやさしい気持ちになる。
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だんだん、急かされているような、焦りに似た気持ちが湧いてきます。好きな人も、嫌いな人も、いつか年をとって、いなくなってしまうのだと。もっと家族を大切にしたいと思います。
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