招かれざる客 の商品レビュー
作者の作家デビュー作…
作者の作家デビュー作です。今読んでもなかなか面白い出来になってます。でもこのトリックは今では使えないでしょうね。 題名の意味は読めばわかります。
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笹沢佐保の長編デビュ…
笹沢佐保の長編デビュー作。二十三重のアリバイ崩し。前半部がだるいが、まずまず。
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20年くらいの積読本。初版は1960年(デビュー作)ってことなので60年も前の作品。丁寧な証拠固めと論理展開は、松本清張『点と線』を連想した(時期的にはおおよそ同じくらいの時代)。第一部の、小説風ではない関係資料のような書き方は、たしかに若干の退屈さを感じるけれど、これがもし主観ありの記述で書かれていたら(たとえば東野圭吾さんを連想)、長くなってしまいそうだなと思う。本作に関しては、適度な長さに収まってよかったと思う。スーツを質屋に出すみたいな発送は、昭和の時代はよくあったのかもしれず、今となっては違和感を感じるけれど、そういう特殊設定ものだと思って読めば、古さが引っ込むことに気がついた。そういう意味ではSFとも似ているのかな。
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問題編となる「事件」と、推理編の「特別上申書」の二部構成になっている。前半のルポや事件のあらましは社会派という印象にも見受けられるが、暗号やアリバイ・トリック、凶器の消失など、中身はガチガチの本格である。後半に入ってからの刑事の追求が凄まじい。些細なきっかけからある人物が一気にク...
問題編となる「事件」と、推理編の「特別上申書」の二部構成になっている。前半のルポや事件のあらましは社会派という印象にも見受けられるが、暗号やアリバイ・トリック、凶器の消失など、中身はガチガチの本格である。後半に入ってからの刑事の追求が凄まじい。些細なきっかけからある人物が一気にクローズ・アップされる様は、鮎川哲也を彷彿とさせる。捜査の方向性もわかりやすく、ターゲットをひとつひとつ潰していくシーンは、地味ながら読み応えがあった。二部構成にしたことがストーリーに生かされており、全体のバランスも非常にいい。ただ、トリックを支えるネタに微妙な違和感を感じてしまったのが残念。
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