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四十日と四十夜のメルヘン の商品レビュー

2.8

17件のお客様レビュー

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2009/10/10

妙ちきりんなお話でした。 上井草や下井草、井荻、八王子みなみ野など馴染みある地名が出てきたのが何だか嬉しかったです。

Posted byブクログ

2009/10/04

これを新人賞に応募した作者も凄ければ、受賞させた審査員も凄い。正当な意味でね。 どっちかというと、「クレーターのほとりで」の方がメルヘン。 あー、すごいなぁ。 07.11.12

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2009/10/04

ちょうど保坂さんの「小説の自由」を再読していて、その中でも触れられているこの作品をちょっと読んでみたくなったので読んでみた次第。確かにピンチョンみたいだ。ピンチョンよりも内容というか量がライトだから読むのが苦痛にまで達しないし。面白い小説。内容が、というよりかは、存在が。(07/...

ちょうど保坂さんの「小説の自由」を再読していて、その中でも触れられているこの作品をちょっと読んでみたくなったので読んでみた次第。確かにピンチョンみたいだ。ピンチョンよりも内容というか量がライトだから読むのが苦痛にまで達しないし。面白い小説。内容が、というよりかは、存在が。(07/8/4)

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2009/10/04

まぁ、私の趣味ではなかった。こういった作風が文学というなら、文学はとてつもなくつまらないものと思う。

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2011/08/01

「ピンチョン」的らしい。私はピンチョン未読なのでどこらへんが「的」か分からない。メルヘンと言う言葉にひかれて読み始めたが…7月4日から7月7日までの4日間の日記が繰り返される。チラシ配りを生業とし、配れなかった(配らなかった)チラシを部屋に堆積させ夢と現のハザマをゆりゆりと書き連...

「ピンチョン」的らしい。私はピンチョン未読なのでどこらへんが「的」か分からない。メルヘンと言う言葉にひかれて読み始めたが…7月4日から7月7日までの4日間の日記が繰り返される。チラシ配りを生業とし、配れなかった(配らなかった)チラシを部屋に堆積させ夢と現のハザマをゆりゆりと書き連ねて生活しているらしい主人公「わたし」 んんむ…すばらしい小説 らしい。私は いま 歎異抄を無理やり読まされた小学5年生の女子の気分である。きっと私にはこの小説を読み砕くだけの力が備わっていないのであろう。残念なことだ、いや本当。

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2009/10/04

私にはどうも読むのが中盤から苦痛になってしまった本。主人公の日常と、主人公がチラシの裏に綴る”メルヘン”がごっちゃになりはじめる頃から?マークで一杯になってしまった。そしてそのまま話は投げっぱなしであり、こちら側は宙ぶらりんな気分。読後「だから何?」状態。この気持ちをどう処理すれ...

私にはどうも読むのが中盤から苦痛になってしまった本。主人公の日常と、主人公がチラシの裏に綴る”メルヘン”がごっちゃになりはじめる頃から?マークで一杯になってしまった。そしてそのまま話は投げっぱなしであり、こちら側は宙ぶらりんな気分。読後「だから何?」状態。この気持ちをどう処理すればいいんだろうか・・。

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2011/07/03

単に言ってしまえばチラシの話である。チラシ配りを職業とする「私」は配りきれなかったチラシを家に持ち帰り、部屋に氾濫するチラシの裏にメルヘンを書いたりする。しかし小説は一行に進まず、「私」は日記ばかり書いている。その日記も4日間で尽きてしまう。7月4日から7日を書き、再び4日に戻っ...

単に言ってしまえばチラシの話である。チラシ配りを職業とする「私」は配りきれなかったチラシを家に持ち帰り、部屋に氾濫するチラシの裏にメルヘンを書いたりする。しかし小説は一行に進まず、「私」は日記ばかり書いている。その日記も4日間で尽きてしまう。7月4日から7日を書き、再び4日に戻ってくる。この繰り返しだ。だがこれを日記形式の小説と呼ぶにはあまりにも不純でありおまけに「私」がメルヘンを書いているのかといえばそうとも言い切れず、私はこの小説はどこか『世にも奇妙な物語』の世界を形成する「不気味なメルヘン」の本質に似た何かであると思った。『世にも奇妙な物語』はタモリがナビゲーターを努めるお馴染みのショートドラマだが、このドラマに登場する主人公は決まって夢や妄想といったものに捉われた現実を生きながらとびっきりのリアリティを求め、快楽や恐怖に身を晒すことで新たなリアリティが生まれ、自ら非リアリティの世界へずるずると引きずり込まれるというパターンだ。この小説はメルヘンという言葉には似つかわしくない、残虐で卑猥な起こり得る恐怖というものを孕んでいて、SFでもホラーでもなく、ましてやタイトルにメルヘンを掲げておきながらこれほどまでにぞっとさせられてしまい、作者の巧みな仕掛けなのか何なのか、まさに細工屋敷と呼ぶにふさわしく、読者の迷宮入りを想定して書かれた作品か否かも謎である。読んでいる途中で何度も前のページに戻ったり色んな単語を拾ってみたりするのだけれど、すでにここで読者の循環が起きていて、なんだかやたらと集中力の持続を阻止される読み物であった。活字印刷の技術を発見したことで知られるグーテンベルクをシニカルに魅せるところなんかは凄く面白いと思った。

Posted byブクログ