1,800円以上の注文で送料無料

地下鉄に乗って の商品レビュー

3.8

439件のお客様レビュー

  1. 5つ

    87

  2. 4つ

    178

  3. 3つ

    133

  4. 2つ

    19

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/12/22

そうとう前(たぶん15年ぐらい前)に映画を見ていたのですが、内容もすっかり忘れてしまったので、と古本屋で購入。 ナチュラルに不倫している主人公は、まあ時代だから別に気にならなかったのですが、悲しい方向に過去改変が起こってしまったのが、なんだかショック・・・ 結局、タイムスリップの...

そうとう前(たぶん15年ぐらい前)に映画を見ていたのですが、内容もすっかり忘れてしまったので、と古本屋で購入。 ナチュラルに不倫している主人公は、まあ時代だから別に気にならなかったのですが、悲しい方向に過去改変が起こってしまったのが、なんだかショック・・・ 結局、タイムスリップの目的がよくわからず、着地点を見失ってしまいました。父親の真実を探る旅なのかもしれないのですが、真実を知ったところで、悪い方向にしか物語は動かず、何の意味があったのか、と残念に思ってしまいました。

Posted byブクログ

2022/12/21

確執のある父と息子、兄の死、バラバラになった家族。。どの時代にもそこには地下鉄が走っていて、時空を超えて父や母の過去や兄の死に至る背景や謎が次々明かされ驚きや意外性で物語に引き込まれます。 特に父の人生は壮絶。日本が辿ってきた歴史に触れるにつけ、戦争や敗戦を体験した人の苦悩や無念...

確執のある父と息子、兄の死、バラバラになった家族。。どの時代にもそこには地下鉄が走っていて、時空を超えて父や母の過去や兄の死に至る背景や謎が次々明かされ驚きや意外性で物語に引き込まれます。 特に父の人生は壮絶。日本が辿ってきた歴史に触れるにつけ、戦争や敗戦を体験した人の苦悩や無念、悲しみと言ったものに胸が締めつけられる。 みちこが語る戦前の銀座線の様子や、鮮やかで華やかな銀座の街の情景の中でのみちこの生き生きとした姿が印象的。だからこその彼女の顛末は衝撃的で悲しさが際立っている。 兄の死を止める事はできなかったし、父と息子の関係はその後どうなっただろうなど、やや心残り。 同様な設定の映画バック・トゥ・ザ・フューチャー的なハッピーエンドではなく、物悲しい読後感。

Posted byブクログ

2022/07/08

地下鉄が入口になった時間旅行を通して描かれる父と子の物語。時間旅行で出会ったあの時のあの人が・・・というのが、だんだん繋がっていく。 結末は意外というかなんというか。むむ。 銀座線は他の路線よりも小ぶりなためか、今でもレトロな感じがあって、なるほど時間旅行の入口になりそうなのは...

地下鉄が入口になった時間旅行を通して描かれる父と子の物語。時間旅行で出会ったあの時のあの人が・・・というのが、だんだん繋がっていく。 結末は意外というかなんというか。むむ。 銀座線は他の路線よりも小ぶりなためか、今でもレトロな感じがあって、なるほど時間旅行の入口になりそうなのは分かる。 戦中戦後の東京の姿は切らないけれど、その頃の雰囲気を垣間見えた気がした。

Posted byブクログ

2022/05/04

とても感動しました。 読み進むに従って話の吸い込まれて行きました。 切ないけれど希望も感じる作品でした。

Posted byブクログ

2022/02/09

なんか凄いお話だったな~ 地下鉄の出口を出たら過去に戻ってる。 ときには夢が入口になっている。過去の出来事に繋がっていて、 しかも会社の同僚(といっても深い関係)も同じ経験をする。 なぜこの子もそうなのかは最後でわかるのだが・・・ 自分の父親の過去をタイムスリップするたびに、ど...

なんか凄いお話だったな~ 地下鉄の出口を出たら過去に戻ってる。 ときには夢が入口になっている。過去の出来事に繋がっていて、 しかも会社の同僚(といっても深い関係)も同じ経験をする。 なぜこの子もそうなのかは最後でわかるのだが・・・ 自分の父親の過去をタイムスリップするたびに、どんどん遡っていく。 ずっと過去に行きっぱなしではなく、今現在にも戻れるから、冷静になれば仕事どころではないですね。 知らなかった事をどんどん知る事になるのは、いい事だったのだろうか。

Posted byブクログ

2021/09/30

人が思う過去の出来事とか、関わった人の印象って、一部分しか記憶されないものなのだろうね。 この小説の場合、父親のことを毛嫌いして嫌な思いしか残っていない。 そして、地下鉄に乗って過去へ戻るうちに父の一生を知ることになる。 タイムスリップものは、私は好きです。 序盤の家族崩壊や...

人が思う過去の出来事とか、関わった人の印象って、一部分しか記憶されないものなのだろうね。 この小説の場合、父親のことを毛嫌いして嫌な思いしか残っていない。 そして、地下鉄に乗って過去へ戻るうちに父の一生を知ることになる。 タイムスリップものは、私は好きです。 序盤の家族崩壊や憎しみみたいな話から、過去に戻るたびにどんどん引き込まれていき、なんとも言えない愛を感じ胸が熱くなっていきました。

Posted byブクログ

2021/02/25

主人公がタイムスリップしながら父親の一生を追体験する。 映画化もされているし、刺さる人には刺さるのだと思う。

Posted byブクログ

2020/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私の大好物なタイムトリップ物語。浅田さんの作品はいつも嗅覚が働く。真次と腹違いの兄妹だと分かってしまったみち子。母・お時と対峙するラストがとても衝撃的で悲壮感漂わせる。佐吉1人をめぐって、多くの人間が彼に翻弄される。佐吉の愛されキャラ、その存在感、偉大さには納得するべきものがあり、また、その後のルビーの指輪の行方は気になるところ。戦後の復興のノスタルジーを堪能できる素晴らしい作品だった。また、母の実家がある溝の口が登場、とても身近に感じた。身近な銀座線、丸ノ内線に乗るのがとても楽しみ。

Posted byブクログ

2020/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「歌が聴こえるわ。ねえ、聴こえるでしょう」 永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは三十年前の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れたーーーーー 全員が心底悪い人じゃなくてーーーというのはよくある話だが、丁寧に一人一人関係者に会っていった先の結末があれなのは個人的に煮えきらなかった。でも無かったことは認知できない、という整合性の取れ方は好みなので…これはこれで良い、という、こと…。どの時代にもある、人の営みと共にあった地下鉄、という題材がとても興味深かった。現代でも沢山の人を乗せて、それぞれの人生を運んでいるのだな。

Posted byブクログ

2020/06/02

過去の家族に会うとは、どんな気持ちだろうか。それを考えると、主人公・真次は複雑な思いをかかえながらタイムスリップしていたのだろう。辛い場面もあったけど、なぜか読後は地下鉄に乗りたくなった。

Posted byブクログ