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運命の剣 のきばしら の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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一振りの刀を巡ってさ…

一振りの刀を巡ってさまざまな時代・主人公を描く連作短編集ですが、執筆陣が凄い!超豪華です。全員が実力派。これでつまらないわけはないです。森村誠一の似たようなモチーフの長編ものがありましたが、これ一冊の方が断然面白いです。

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名刀「のきばしら」を…

名刀「のきばしら」を軸に繋がるリレー小説。七人の作者が個性豊かに書き上げていますが、どの作品も読み応えあります。

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7人の作家による連作…

7人の作家による連作の時代小説となっている。中でも宮部みゆきは何を書かせても、とにかく面白い!

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2024/10/12

1999年初版の作品だが、宮部みゆき先生の『きたきた捕物帖』の隣に並んでいたので題名に惹かれて購入。 無銘の剛剣「のきばしら」をめぐる七人の作家による連作時代小説集なのだが、それぞれの物語に直接的なつながりはない。 「のきばしら」の誕生を描いた第一話と、少女剣士が活躍する第六話が...

1999年初版の作品だが、宮部みゆき先生の『きたきた捕物帖』の隣に並んでいたので題名に惹かれて購入。 無銘の剛剣「のきばしら」をめぐる七人の作家による連作時代小説集なのだが、それぞれの物語に直接的なつながりはない。 「のきばしら」の誕生を描いた第一話と、少女剣士が活躍する第六話がお気に入りで、それぞれの作者の長編を読んでみたいと思った。 短編が好きな人は手にとっても良いと思う。

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2024/05/04

別の作家さん達が忌まわしい魅力をもつ名刀のきばしらについて書くリレー小説。時代が多岐にわたり刀の妖しげな魔力がよく書かれていました。お気に入りは、岡田以蔵を描いた幕末のお話。

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2024/02/03

 1本の刀をテーマにしたリレー小説。連作集としての良さはあまり感じられず。1作ずつで見ても好きだった短編は少なかった。  鳴海氏の『犬死将軍』は良作。こちらは馬借と無名な侍の比叡山越えから始まり、どう嘉吉の乱に繋がるのかという構成が巧み。赤松満祐の動機にもって入ってほしいと思った...

 1本の刀をテーマにしたリレー小説。連作集としての良さはあまり感じられず。1作ずつで見ても好きだった短編は少なかった。  鳴海氏の『犬死将軍』は良作。こちらは馬借と無名な侍の比叡山越えから始まり、どう嘉吉の乱に繋がるのかという構成が巧み。赤松満祐の動機にもって入ってほしいと思ったが(解説で動機は主人公に暗殺を強いられた、とあり、そこでそうだったかと思い至った程度に印象がなかった…)、暗殺シーンの描写と結末、義教と徳川綱吉を類似させる考察も面白いと思った。  もう1作は宮本氏の『明治烈婦剣』。こちらは最近、宮本氏の短編集「武商諜人」で読んだばかり。再読でもやはり良かった。ストーリーは勿論、人物造詣が秀逸だと感じた。

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2019/03/05

鎌倉末期、備前長船で生まれた無銘の剛剣「のきばしら」の流転の物語を、7人の作家に描かせるリレー小説。宮部みゆきの文庫本は九割は読んでいる、と自負している私にとって、その存在さえも知らなかった文庫本のことをつい一週間前に知って、直ぐに注文した。リレー小説という形だから、短編集にも入...

鎌倉末期、備前長船で生まれた無銘の剛剣「のきばしら」の流転の物語を、7人の作家に描かせるリレー小説。宮部みゆきの文庫本は九割は読んでいる、と自負している私にとって、その存在さえも知らなかった文庫本のことをつい一週間前に知って、直ぐに注文した。リレー小説という形だから、短編集にも入っていないのは当然かもしれないとは思いつつも、実際読んで見なければ実際のことはわからない。 97年単行本初出。宮部みゆきはまだデビュー10年も経っていなかったが、押しも押されぬベストセラー作家になっていて「初ものがたり」などの江戸市井ものは十二分に書いている。この短編集でひとり女性でしかも代表者の位置づけなのは、文庫本の背表紙の作者名が、「宮部みゆき他」となっていることでもわかる。99年文庫本発行。17年後の16年までに7版を数えている。順調に版を重ねてはいるが、他の宮部みゆき本と比べれば、あまり売れているとは言えない。この本はデビュー30年の輝かしい彼女のキャリアの中でどういう位置づけなのか。という「推理」をしてみた。 長々と書けないので、一言で言えば「忘れたい作品」になっていると思う。リレー小説の四番手ということもあり、前3回分の紹介もしながら、剣に寄り添う「魂」の話をつくった。既に何作も描いている江戸市井ロマンホラーの新バージョン。それ自体は悪くはない。しかし「魂」の出自、それが明らかになるまでの展開、余韻をもたらすラストに至るまで、全てが及第点とは言えないのである。ひどく悪くはない。宮部みゆきにしては、である。よって、他の作家が次々と自らの短編集に組み込んだ中で、1番売り手の宮部みゆきだけはこれをこの文庫本の中にのみ埋れさせる事を選んだようだ。 優秀な短編もある。鳴海丈「利休燈籠斬り」は、利休の最期を、利休を敵と恨むお怨という女性を絡めて描く。ただ、石燈籠を切って初めてお怨に、生涯をかけた利休の持論「不完全の美」を述べるのは不自然。一方、宮本昌孝「明治烈婦剣」は、歴史的人物と創作人物や歴史的事実とのバランスが見事であり、1番完全な短編になっていた、と思う。 現代においては、剛剣「のきばしら」は「ルパン三世」の五右衛門の「斬鉄剣」になっているのかもしれない。と、短編集の終わりが、アレで終わっていなければ、私は呟くことが出来たのに、残念である。

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2014/01/09

7名の作家による短編のリレー小説。運命の剣のきばしらを軸に、鎌倉時代末期から昭和の終戦直後までの時代を、人から人へ渡りながら、それぞれの作家の特色を出して描かれる。 7名の内のひとりである宮部みゆきが目当てで読み始め、実際、その第4話あかね転生は前の3つの話をうまく取り入れ、か...

7名の作家による短編のリレー小説。運命の剣のきばしらを軸に、鎌倉時代末期から昭和の終戦直後までの時代を、人から人へ渡りながら、それぞれの作家の特色を出して描かれる。 7名の内のひとりである宮部みゆきが目当てで読み始め、実際、その第4話あかね転生は前の3つの話をうまく取り入れ、かつ、宮部らしい話口で一番おもしろかった。そして、もうひとつ、第6話の明治烈婦剣は話の展開、主人公の成長、知っている人物の登場、結末の落し所など非常によかった。 一つ一つの作品は作風も切り口も異なるが、同じ剣をモチーフに統一していてまとまりがあった。

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2013/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一振りの剣をめぐる贅沢なリレー小説。どれもよかったけど「明治烈婦剣」が短編にしとくにはもったいない密度。最後思わず涙してしまいました。

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2012/12/27

無銘の太刀「のきばしら」が時空を超えて人の手から人の手に渡っていく。刀が持つ人を選ぶように運命的な出合いから物語ができる。7名によるリレー小説。時代小説は読み慣れないが、気楽に目で追っていたらいつしか夢中になっていた。宮部みゆきの「あかね転生」はちょうど真ん中でそこまでの流れをふ...

無銘の太刀「のきばしら」が時空を超えて人の手から人の手に渡っていく。刀が持つ人を選ぶように運命的な出合いから物語ができる。7名によるリレー小説。時代小説は読み慣れないが、気楽に目で追っていたらいつしか夢中になっていた。宮部みゆきの「あかね転生」はちょうど真ん中でそこまでの流れをふわりと包みよかった。安部龍太郎「斬奸刀」は岡田以蔵など好きな時代の話でこれも心惹かれた。

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