遺品 の商品レビュー
無意味に怖いだけの話…
無意味に怖いだけの話ではなく、ストーリーが十分に楽しめる。ラストにどんでん返しもあって良い作品。
文庫OFF
これは大傑作!ミステ…
これは大傑作!ミステリーとホラーのハイブリッド!最高!
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表紙的だけ見ると怨念からまりまくりの遺品にまつわるホラーって感じがするけど幽霊とか怪奇現象が出てくるからホラーに分類されているだけで全く怖くない。クラシックな感じのホラーでした。 仕事と恋人をほぼ同時に失い家族とも上手くいかず、行き場をなくした主人公と、逃げ場が欲しくて仕方ない...
表紙的だけ見ると怨念からまりまくりの遺品にまつわるホラーって感じがするけど幽霊とか怪奇現象が出てくるからホラーに分類されているだけで全く怖くない。クラシックな感じのホラーでした。 仕事と恋人をほぼ同時に失い家族とも上手くいかず、行き場をなくした主人公と、逃げ場が欲しくて仕方ない繭子がどう絡まっていくのか、最初は分かりづらかったけど終盤でやっと分かります。 大林一郎の執着が本当に恐ろしい。生きてる間も恐ろしい。 前半は細かい説明が長いんだけど後半を読むとその意味と必要性が分かります。一見無意味なほど細かいけど無駄ではない。 本当に何も考えずにサラッと読んでしまって後から気付いたけど、主人公の名前が一度も出てこないですね。。繭子に乗っ取られることを前提としてのことなのか。。あまり印象に残らない小説だろうなと思っていたけどこれに気付いたらすごく印象深い小説になってしまいました。わざとらしくなく、ここまで自然に主人公の名前を無視する作品は初めて読みました。
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お仕事小説ホラー添え。じわじわくるホラーミステリ。怖さよりも、どうなるの?という興味の方が強いし、何より主人公の学芸員としての資料整理とか展示に向けての仕事ぶりが大変面白く読めた。ラストは、そういうオチかと思いつつ、あれはあれであり。 それにしても、偏執過ぎてこわい。その理由も怖い。 脇で出てくる嫌な人たちが、あ~いるよねこういう人いるいる、という感じで、リアルすぎて腹立たしいぐらい笑 タケルとのやり取りも良かったので、ホラーじゃなくお仕事小説でも面白かったんじゃないかなと思うけど、オチのつけどころが問題か。 ”本当の正しい世界“に来た、のか、来させられたのか。居場所がどこにもないと思ってしまった人にとっては、それこそ救いだろうけれど、それは本当に?と不信感が残るし、こわいね。
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久々にホラーが読みたくて読んだけども。ファンタジーも入った感じのあり得ない系ホラーで、現実味が少し足らず。 まぁ、怖いといえば怖いけど、心底震える怖さってよりも、あーそうね。そうね。怖いよねーっていう怖さでした。笑笑 なんだろ。なんでもありすぎの展開すぎて何もいえないわ。って...
久々にホラーが読みたくて読んだけども。ファンタジーも入った感じのあり得ない系ホラーで、現実味が少し足らず。 まぁ、怖いといえば怖いけど、心底震える怖さってよりも、あーそうね。そうね。怖いよねーっていう怖さでした。笑笑 なんだろ。なんでもありすぎの展開すぎて何もいえないわ。ってう。 原因と幽霊の正体のオチあたりは、あーそっち!?っていう驚きはありはしたものの、怖さはイマイチ。 もう少しリアルな話かと思って真剣に読んでたけど、怖くなかったなぁ。 そして、理由もなんとも、、、途中までいい感じだったんだけども。残念。 迫りくる恐怖ももっと欲しかったなぁ。ラストの鏡の国のアリス的なオチも、えーの騒ぎだったし。笑笑 なんの解決にもなんよ。と。そんなわけでイマイチでした。 心底怯えたかったのに。ヒーッってなりたかったのに。
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美術館が閉館して失業中の学芸員に、大学の先輩・大林から、彼の祖父・大林一郎による、女優兼作家である曽根繭子の収集品の整理と展示の仕事が舞い込む。
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2016.12.01 ホラー?かな。という印象。 ストーリー的に後半は特に強引だが、 主人公とタケルの会話も面白いし、素敵だった。 著者のホラー作品以外も読んでみたくなりました。
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若竹さんらしく一癖も二癖もあるキャラクターが次々現れ飽きない。 ホラーなのでこの世ならざるものの存在が感じられたり不可思議な現象が起こったりするけど、あまり怖くはない。 若竹さんの毒って逆にオカルトをマイルドにしてしまうのかもしれない。
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エピローグにどうも違和感ありで...どうしてかなと考えてたんだけど。たぶんずっと読んできた中で想像していた繭子のイメージとギャップがあった事、主人公はどうしてあそこに居続ける事にしたのか? っていう所だと思う。うーん。 でも久しぶりに好きになりそうな作家さんかも! 12/18追記 あれから考え続けたところ、 主人公は繭子に近づきすぎてしまったのかな、と。 だとしたら、エピローグで主人公が居続ける事にした理由も、2人が笑い合う意味も、分かる。主人公の名前が出てこないのも、そのため? 完全に繭子ではない事と、タケルに出会ってしまった事が、悲しいなぁと思った。 あぁ、若竹七海ってすごい人だ...。
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葉崎市の美術館で孤軍奮闘で働いていたのだが、市長が変わり美術館が閉館された。職を失いどうしようか考えてると大林国際観光グループの部長の大林孝雄から電話が掛かって来た。大学時代の先輩で、特に親しかった訳ではないのに・・・。彼からの話は、昔の女優・作家だった今は亡き曾根繭子のコレクシ...
葉崎市の美術館で孤軍奮闘で働いていたのだが、市長が変わり美術館が閉館された。職を失いどうしようか考えてると大林国際観光グループの部長の大林孝雄から電話が掛かって来た。大学時代の先輩で、特に親しかった訳ではないのに・・・。彼からの話は、昔の女優・作家だった今は亡き曾根繭子のコレクションを整理して、資料室を作りたいと言う事だった。承諾して金沢市郊外にある銀鱗荘ホテルに・・・。 そこには、創始者が集めた曾根繭子の膨大なコレクションが眠っていた。コレクションは、舞台衣装から繭子が使った割り箸・下着・・・など異様なまでの執着が・・・。 そして、一つのフイルムと戯曲の本が見つかった。そこに書かれた事が実演するかのように奇怪な出来事が次々と起こる。人や猫の失踪。人体発火・・・。人々が目にすることとは?終焉はどこにあるのか? 若竹七海のホラーです。この本は、再読であります。前に読んだ時は、新津きよみの「女友達」今邑彩「ルームメイト」を読んだ頃だったので印象が薄かったのでもう一度読もうと手に取ったのですが・・・。やっぱり、上げた二冊の本の方が面白かったです。若竹さんは、ミステリーの方が面白いと改めて思いました。ん〜でも、女性が読むと怖いのかな?女性の方がジワリジワリと恐怖が伝わるかもです。
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