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私の人生 私の昭和史 の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2023/03/27
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 沖縄と北方領土が返還されないかぎり、日本の戦後は終わらない(佐藤栄作首相) ノンフィクション作家、上坂冬子さん、1939.6.10~2009.4.14、享年78。「私の人生 私の昭和史」、2004.7発行、亡くなる数年前に書かれた書です。本籍を東京から国後軍泊村に移転されたそうです。

Posted byブクログ

2010/05/22

「(前略)ごく普通の人生設計をえがいていた私にとって、出版などめっそうもないことだと思っていたからだ。以後、計画とは逆に原稿料で自活してきたことを思うと、青春時代の人生設計など、当てにならないものだとつくづく思う。ならば仕事を伴侶にいきてきたのを後悔しているかというと、はっきり「...

「(前略)ごく普通の人生設計をえがいていた私にとって、出版などめっそうもないことだと思っていたからだ。以後、計画とは逆に原稿料で自活してきたことを思うと、青春時代の人生設計など、当てにならないものだとつくづく思う。ならば仕事を伴侶にいきてきたのを後悔しているかというと、はっきり「ノウ」と答えたい。男は女を裏切ることがある。その逆もある。しかし、仕事は人を裏切らない。仕事で失敗したのは自分が未熟だったからと納得し、仕事がうまくいったときは我が実力と満足して、私は単純にして迷いの少ない人生を過ごしてきた。自分の感度を信じて、思い込んだら早々に立ち上がり、前だけを見据えながら自己流で生きてきたことになる。(まえがきより抜粋)」と言い切る著者が、ノンフィクションと出会いや、テーマとの出会い、取材でのエピソードを通じて、著者のノンフィクションに対する考え、引いては著者の人生哲学が明らかにされる。非常に興味深い一冊。ただ、これまでの著作と重複する内容が少なからずあった。本書の主旨・構成上仕方ないのかもしれないが、著者の作品を数冊読んだことがある私にとってはやや残念であった。

Posted byブクログ