vanity の商品レビュー
たまたま読んでいた時に、著者の訃報が新聞に小さく報じられた。死因は書かれていなかった。まだお若いのだろうに、合掌。 同じ時代を生きていたことを実感できた一冊だった。服、酒、食べ物に感じられるねっとりとした虚栄心は20年前に忘れかけていた懐かしい。振り返ってみると幼いとさえ思えるあ...
たまたま読んでいた時に、著者の訃報が新聞に小さく報じられた。死因は書かれていなかった。まだお若いのだろうに、合掌。 同じ時代を生きていたことを実感できた一冊だった。服、酒、食べ物に感じられるねっとりとした虚栄心は20年前に忘れかけていた懐かしい。振り返ってみると幼いとさえ思えるあの頃の感覚を未だに持ち続けているいい大人が、温床から出ることもなく生き続けていることが滑稽に思えてくる。願わくば、この者たちに、破綻の鉄槌を・・・。小説を爛熟することを許された人々への鎮魂歌とまで言ってしまうのは、貧乏人のひがみだろうか。
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彼女の本は初めてじゃないが、意図がつかめず、頭に入ってこなかったし、伝わりづらい…。「カギ」のほうが好き。
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