横尾忠則 Y字路 の商品レビュー
よく命を蝋燭の火に喩えたりするけれど、その火が消えた瞬間の揺らめきの残像のような画集だった。それは「たった今死んだ」っていう生々しさもあって、残像が消えていくにつれて目の前が真っ暗になり、一枚一枚の絵の中に湧き出るようにいる死体の死の一瞬を想像出来たりもした。Y字路は境界線なので...
よく命を蝋燭の火に喩えたりするけれど、その火が消えた瞬間の揺らめきの残像のような画集だった。それは「たった今死んだ」っていう生々しさもあって、残像が消えていくにつれて目の前が真っ暗になり、一枚一枚の絵の中に湧き出るようにいる死体の死の一瞬を想像出来たりもした。Y字路は境界線なのではないだろうか。とにかく横尾忠則の描く「Y字路」には死体がいるのだよ。そこにもここにも、うようよとさ。 これが以前に読んだ写真集「東京Y字路」では受けなかった印象です。こっちのほうが断然いいや。
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過去のいろんな絵画作品からの多大な引用や参照を伴っていることは言うまでもない。パロディーではなく、美術史の掘り起こし、奮い起こしとみるべきであろう。―本書:峯村敏明「センス・ゼロ-空位のちから」より (本書帯より) 「Y字路との出あい」横尾忠則 「センス・ゼロ-空位のちから」峯...
過去のいろんな絵画作品からの多大な引用や参照を伴っていることは言うまでもない。パロディーではなく、美術史の掘り起こし、奮い起こしとみるべきであろう。―本書:峯村敏明「センス・ゼロ-空位のちから」より (本書帯より) 「Y字路との出あい」横尾忠則 「センス・ゼロ-空位のちから」峯村敏明 図版 略歴・作品リスト
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