ファイザーCEOが語る未来との約束 の商品レビュー
医療費高騰に対する施策として、市場原理の導入、医療保険ではなく保険医療貯蓄口座の制度の導入、予防医学・ワクチンの促進等について書かれている。それぞれの施策にはメリット・デメリットがあるが、この本では主に取り上げられていない製薬企業の影の部分も取り入れて整理しておかないといけない。...
医療費高騰に対する施策として、市場原理の導入、医療保険ではなく保険医療貯蓄口座の制度の導入、予防医学・ワクチンの促進等について書かれている。それぞれの施策にはメリット・デメリットがあるが、この本では主に取り上げられていない製薬企業の影の部分も取り入れて整理しておかないといけない。 これまでに医療経済学の本を何冊か読んだことがあったがどれも学術的なものだったが、本書は医薬品業界トップのPfizerのCEOによる経営的な視点でも書かれているので面白い。個人的には第8章にある「フロリダ・プロジェクト」についてもうちょっと調べてみようと思った。
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世界NO1のファイザーのCEOが、医療にどうしたら価値ある競争を持ち込めるかを書き連ねている。 利益を最大化する本来の姿と違う、貧困国への援助、利益率が低いワクチンの開発に投資するといったCSRのアピールを行っているが、本当に自分の心から、薬を通して世界をよりよくしようという気...
世界NO1のファイザーのCEOが、医療にどうしたら価値ある競争を持ち込めるかを書き連ねている。 利益を最大化する本来の姿と違う、貧困国への援助、利益率が低いワクチンの開発に投資するといったCSRのアピールを行っているが、本当に自分の心から、薬を通して世界をよりよくしようという気概が感じられる。 マイケル・ポーターの分厚い本と違って読むことに抵抗感がないし、基本的に同じことを言っている。医療貯蓄口座の導入など具体的な提案もあってかなりわかりやすいです。 とても良い本。
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Pfizer の元 CEO の著書。アメリカの医療保険制度に関する提言と Pfizer の活動内容報告が主。アメリカに限らず、日本の医療保険制度も厳しい状況にある。医療費を抑制したいのはわかるが、必要であるものに無理にふたをしようという発想ではいずれ限界が来ると思う。もっと発想を...
Pfizer の元 CEO の著書。アメリカの医療保険制度に関する提言と Pfizer の活動内容報告が主。アメリカに限らず、日本の医療保険制度も厳しい状況にある。医療費を抑制したいのはわかるが、必要であるものに無理にふたをしようという発想ではいずれ限界が来ると思う。もっと発想を変えてみたらいいのにと思う。この著書でも、より自己責任型の社会になっていくべきだと思う。斜めに見れば、自身とその会社の宣伝と見れなくもないが、医療保険制度についての真摯な提言というのが率直な感想です。 タイトルにもあるが、「未来との約束」という言葉が非常に印象的。今の社会のことばかり見ていて、僕らは僕らよりも若い、あるいはまだこの世に生まれていない世代の未来を食い物にしているのかもしれない。
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