10代の性行動と日本社会 の商品レビュー

木原雅子(著者)

2012/07/11

・コンドーム、ピルの完全使用、普通使用
・性的ネットワーク、そのコア（核）
・エイズに関しての報道、政治的対策のあり方
・ピアエデュケーション
・無関心期⇔関心期⇔行動期⇔維持期（行動段階理論）
・プロンプト効果（ex ポスターを見るたびにパンフレットのメッセージが想起される効果）
・WISHプロジェクト。プロジェクトの組み立て方がいい意味でひっかかった。プロジェクトの経過まで載っているのが、投げっぱなしじゃなくていい。
・エイズキャンペーンは次のステップに行くべき。啓蒙だけはもう終わり。一人一人がエイズを自分の問題として考えられる施策を。

2011/09/10

今の日本にとって非常に価値のある本。日本は先進国の中でhiv感染者が増加している稀有な国。背景には社会構造と教育の実態がある。自分が学生時にも性教育は皆無であり、情報は友達と雑誌からのみ。煽るような情報しか回ってこない。是非教育の現場から、適切な情報を求めたい。与えないことで不幸せになる情報であれば、与えないのは罪。社会の若者への向き合い方も自問しなければならない課題である。

2009/10/04

臨床医から社会生物統計学者に移行した木原先生の書いた著書。

アメリカ流の性教育を示している本は数あれど、きちんと自国流の性教育を実行しデータを取り、新たな物を開発していっていることを、彼女が示している。

このような研究は日本においてまだまだ足りない分野の一つである。

この本に向き合うとすべてのことをきちんと考えて組み立ってて行くことの重要さを考えさえられる。

また自分の家族ができたときに、このような教育がなされる学校に入れたいと思うこと請け合いだ。

2009/10/04

１０代の性の現状を紹介し、効果的な性教育を行うにはどういう手法を用いればいいかという考察をしたもの。実証的な内容。