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重層的な世論形成過程 の商品レビュー

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2012/01/09

ハーバーマスの公共性概念を基調に、インターネットとマスメディアといったツールが普及してきている2000年前後の日本における世論形成過程を社会心理学的に分析をしている。 内容は大変興味深く、インターネット普及後の現代社会、そして2012年を迎えた今、さらに重要性を増しつつ拡大する...

ハーバーマスの公共性概念を基調に、インターネットとマスメディアといったツールが普及してきている2000年前後の日本における世論形成過程を社会心理学的に分析をしている。 内容は大変興味深く、インターネット普及後の現代社会、そして2012年を迎えた今、さらに重要性を増しつつ拡大するソーシャルネットワークが政治的な世論形成にどのように貢献するかを考察するにあたって有用な研究書である。引用も多く、論点の近いものの議論のリファレンスとしても有効。 ただ、惜しむらくは社会調査の質と量がもっと拡大し、時間軸的にも広くとった研究結果が欲しかったというところ。まだ自信を持って引用できない感がある。著者のさらなる活躍に期待します。

Posted byブクログ