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鄭成功(下) の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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「疾風に告げよ」とい…

「疾風に告げよ」という題名を改名。日本人の血を引く英雄鄭成功の人生をとその幼友達の絵師の視点で描く。 下巻

文庫OFF

2023/09/13
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「明王朝はもう再興できないのだ。手垢に汚れた、評判の悪い旗ではないか。それはもう再びひるがえることはない。新しい旗を用意するのだ。新鮮で、あかるい、人びとに希望を与える旗。……鄭成功の旗だ!」 2021/12/31読了 金陵(南京)攻略に失敗した鄭成功に、明王朝再興への未練をすっぱり断ち切らせた学友の陳方策の台詞より。中華を漢民族の手に取り戻すのに、明王朝という古い神輿は要らんだろう、自分の王朝を立てよ、と。物語は、1662年の台湾制圧が成し遂げられた所で終わっているが、同年に成功は熱病に罹り死去した模様。結局、自分の王朝は作れなかったが、台湾からオランダ人を追い出し、中国史上の英雄として記憶されることになった。

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2021/08/21

幕僚の日本人はおそらく創作上の人物と思われるが、彼を通して著者が鄭成功と語り合っているように感じた。多様な中国の歴史書引用や地理描写はさすが。満足。

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2019/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

桃雲、お蘭、多聞らは狂言回しなのか、どこまで史実に忠実かはわからないが、鄭成功の活劇を追いながら明末清初期の様子が活き活きとわかる。鄭成功とオランダの合戦を偲んで台南の赤嵌城(プロビンシア城)と安平城(ゼーランディア城)は訪れてみたい。鄭成功が台湾に移ったところでこの物語は終わっているが、続きが読みたかった。

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2014/09/08

下巻は権力者ならではの傲慢さがでてくる。 国をまとめるということの孤独やプライドなど様々な要素が見え隠れしてくるが、大敗を期しても常に前に進もうという意志の強さで台湾に活路を見出していくところはすごいと思った。 鄭成功の父の話の本もでているということなので 是非読んでみたいと思...

下巻は権力者ならではの傲慢さがでてくる。 国をまとめるということの孤独やプライドなど様々な要素が見え隠れしてくるが、大敗を期しても常に前に進もうという意志の強さで台湾に活路を見出していくところはすごいと思った。 鄭成功の父の話の本もでているということなので 是非読んでみたいと思う。

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