地下鉄に乗って の商品レビュー
映画も見ましたが、やっぱり小説の雰囲気を完全に映画化するのは難しいのかな。。。という感じでした。実は、浅田次郎は読まず嫌いでこの作品が初体験だったのですが、一気にはまってしまいました。
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永田町で同窓会の帰り、出席していた先生に会う。銀座線に乗り換える。 赤坂見附のはずが新中野。兄が自殺した場所へタイムスリップ。 絶縁している父親の若い頃に何度もタイムスリップ。不倫相手のみちこも一緒。みちこと自分は父親が同じ。身重の母に会いに行く。抱き合った時、階段から落ちて、み...
永田町で同窓会の帰り、出席していた先生に会う。銀座線に乗り換える。 赤坂見附のはずが新中野。兄が自殺した場所へタイムスリップ。 絶縁している父親の若い頃に何度もタイムスリップ。不倫相手のみちこも一緒。みちこと自分は父親が同じ。身重の母に会いに行く。抱き合った時、階段から落ちて、みちこは消失。みちこは知っていた。永田町で会った先生は子供の頃、満州で父に助けてもらっていた。死んだ兄は父の子でなかった。それを母から聞いた直後、地下鉄に飛び込む。
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初☆浅田次郎さんの本を手にとってみました。どうも読まず嫌いだったのですが、これからじっくり読んでみます。
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私が持ってるのはこの表紙。映画化されるということで再読です。いい作品は読み継がれる・・・を改めて認識しました。
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悩める主人公が地下鉄を玄関口にして過去を垣間見る話。浅田次郎の小説って、ダメでぱっとしない男になぜかその男を無条件に愛する女性がでてくることが多い。作者の願望か?その辺がこの人の作品からリアリティを失わせてしまってると思う。
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某所で「いい」と言われていたので手に取ってみた。 はじめて読む浅田作品。 そりの合わない父親に反発して家を出た真次。 25年ほど前に家を出てから、一度も実家のある新中野に近付いたことはなかった。 ある日、真次が地下鉄永田町駅から赤坂見附駅に渡る地下道の途中の階段を上ると、そこに...
某所で「いい」と言われていたので手に取ってみた。 はじめて読む浅田作品。 そりの合わない父親に反発して家を出た真次。 25年ほど前に家を出てから、一度も実家のある新中野に近付いたことはなかった。 ある日、真次が地下鉄永田町駅から赤坂見附駅に渡る地下道の途中の階段を上ると、そこには新中野駅前の風景が広がっていたーーただし、30年前の。 彼は地下鉄を利用するたびに、時代を遡る。 彼の前に自殺した兄が、大嫌いな父が現れ、そして知らなかったことを、次々と知らされることになる。 「タイムスリップ」という話も、「過去の誰かの人生を順繰りに見ていく」のもよく有る話。 でも、これは戦後、戦中、戦前と遡っていく。 「未来に希望を持っていた父がどのように荒んでいったか」ではなく、「荒んだ父が昔はどのような人物だったか」を見ていく。 今後、どのような人生を歩んでいくかわかっているぶんだけ、出征前に父が真次に熱く夢を語る場面はとても悲しかった。 でも、学校で読んでいたから人前で泣くわけにもいかず。 過去の父の行動を見て、真次の心は完全に、とは言えなくても少し氷解した、はず。 父が今の地位を手に入れるために死に物狂いだったことを理解したから。 そして、それに自分が加担していたことが、わかったから。 兄の自殺、終戦後の父の行動、そして、同じ会社で働き、真次と同じように地下鉄でタイムスリップを起こすみち子。 全てが最後で一本に繋がる。 よく練られている話、という印象だ。 でも、兄の自殺が「変えられない運命」だったのなら、みち子が生まれてきたことも「変えられない運命」であって欲しかった。 奇跡的に、助かって欲しかった。 この作品で、大きく人生を変えられたのは彼女だけだ。 いや、「人生」すら送れなくなったのだが。 そして、一番責められるべきなのは、もしかすると真次の母では……。 真次の言動に不可解というか、「今話すべきことじゃないだろう」と思わされることもある。 話の締め方も、急に明るくなる感じで違和感を覚えるけれども、とても面白かった。 僕のフィーリングにあったこの本の感じが浅田氏の作風だとしたら、なお嬉しい。
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とことん切ないお話です。地下鉄で、過去に迷いこんで知った父や家族たちの姿。そんな風にしか特に父親の姿を知れないというのも悲しいことです。すっかり引き込まれました。
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高校生の時に図書館の要らない本を処分するってことでいただいた本。浅田次郎ってことでいただいたけど、まさか映画化になるような作品とは。。。ってことで映画化記念(笑)で読んでみた。うぅん・・・SFですなぁ。最後は切ないってか、悲しいってか。続きも読んでみたいな。父と会ってどうなるのか...
高校生の時に図書館の要らない本を処分するってことでいただいた本。浅田次郎ってことでいただいたけど、まさか映画化になるような作品とは。。。ってことで映画化記念(笑)で読んでみた。うぅん・・・SFですなぁ。最後は切ないってか、悲しいってか。続きも読んでみたいな。父と会ってどうなるのか、どんな話をするのかとか。映画が楽しみです♪(2006/4/2)
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ずるいな、浅田次郎。なんか泣き所のツボを熟知してる。読んでて、為されるがままに泣き所経絡秘孔を一方的に突かれてく具合。 それにしても昔の日本の描写が見事。なんか闇市のおっさんの臭いだとか雨の泥臭い臭いだとかも漂ってくるし。 でもなんとなく男対象の内容だな。なんとなく。良作ファンタ...
ずるいな、浅田次郎。なんか泣き所のツボを熟知してる。読んでて、為されるがままに泣き所経絡秘孔を一方的に突かれてく具合。 それにしても昔の日本の描写が見事。なんか闇市のおっさんの臭いだとか雨の泥臭い臭いだとかも漂ってくるし。 でもなんとなく男対象の内容だな。なんとなく。良作ファンタジー。
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古本屋にて購入。今年堤さんが主演する映画の予習を、と思って現在読書中。 浅田次郎作品は実は初めて。
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