これからの10年 の商品レビュー

日下公人(著者)

2011/11/20

自己責任による働き方や雇用形態の変化、とくにパート等の非正規社員の増加低強度紛争（民族紛争や民主化運動等）増加等、２０１１年には当たり前のように語られる社会状況について書かれている。ただ一点驚くべきことは、この書籍が１９９７年に書かれている書籍であるということである。印象的であったのは、働き方の変化において「アドホック」的な働き方つまり「必要なときに必要なスキルをもった人材が一つの仕事を行い、終われば解散する」といったタスク中心の働き方といえば良いだろう。人材派遣業、アウトソーシング業が一般化することを予見しているのは非常に印象的であった。