歴史教育50年のあゆみと課題 の商品レビュー

歴史教育者協議会(編者)

2012/09/26

「あゆみと課題」なんて題なあたりで期待していなかったのですが、なかなかにちゃんとした本でした。
イデオロギー性が全くないわけではないですが（特に戦後すぐの動きについてはね・・・）、
きちんと説明しきってはいないまでも、唯物史観的な流れで「科学的な歴史」教えようっての無理ぽ・・・みたいな空気が現代に近づくにつれしてるような（おもに「隠れてくる」意味で」）。

そのうえでどうする、みたいなのは出てこなくていくつかの具体例（郷土研究的なところからのアプローチとか・・・）がぐるぐる繰り返されてる感じ。

歴史教育かくあるべしっみたいのをいまいまの話として提示できていない感のあるあたりまで含めて、良くも悪くも結構普通に参考になる本でした。