甲比丹 の商品レビュー
ただのお軽い流行小説…
ただのお軽い流行小説家として終わりたくなかった彼女が、心血注いで書いた初の本格ものでしたが、あまり評価されませんでしたね
文庫OFF
著者の急逝によって絶…
著者の急逝によって絶筆となった唯一の時代小説。長崎が舞台です。
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今この政治情勢だからこそ、冷静に世界を見るためにも読んでおいていいと思いました。森さんの晩年の作品ということでしたが、彼女の精力を尽くして挑んだ作品だったのかなとも思います。
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約15年前に読んだものを再読。 遊女がオランダ人のスパイをする話、ということが印象として残っていた。 著書は登場人物の人間部分を掘り下げたり、人情や恋愛を描いたというよりは、江戸後期の混乱の一つを取り上げた歴史小説である。歴史の教科書に出てくる人物が出てくることから、なかなか興...
約15年前に読んだものを再読。 遊女がオランダ人のスパイをする話、ということが印象として残っていた。 著書は登場人物の人間部分を掘り下げたり、人情や恋愛を描いたというよりは、江戸後期の混乱の一つを取り上げた歴史小説である。歴史の教科書に出てくる人物が出てくることから、なかなか興味深い。 完結させる前に著者が亡くなってしまったということで、残りの構想を著者の父が覚書として残している。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
歴史小説というのか、江戸時代の長崎出島のオランダ人たちの物語。もちろん実際に会ったことを飼料に丁寧に時代考証されていて読みごたえがある。残念なことに執筆の途中で森瑤子さんが亡くなられたので、続きを作家志望だったお父様が書かれたとか。しかしもともとは作家志望のお父様がこの題材の物語を書きたくて、長年資料を収集整理してきたものを、瑤子さんが譲られ書き始めたものらしい。森瑤子ファンにはそのあたりも面白く感じるかも。もちろん私もワクワクして読んだ。これを読むまでカピタンのことは全然思いが及ばなかったけど、あたりまえだけどこういう人たちが実際に日本にいてたくさんの情報をもち当時の幕府や文化人は影響を受けていたんだな。。歴史資料としても楽しめる。
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