1,800円以上の注文で送料無料

遙かなる時空の中で 四神ビジュアルブック の商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/05/19

取り寄せ先:東村山市立秋津図書館(受け入れ先:目黒区立八雲中央図書館) 本書を単純な「八葉たちによる語りおろし」という設定で読むと大変痛い目にあう。言い換えるとこれは「798.5」(ホームゲーム)ではなく「367.5」(男性学)の分類で読み直すべきだということになるのだ。 何が...

取り寄せ先:東村山市立秋津図書館(受け入れ先:目黒区立八雲中央図書館) 本書を単純な「八葉たちによる語りおろし」という設定で読むと大変痛い目にあう。言い換えるとこれは「798.5」(ホームゲーム)ではなく「367.5」(男性学)の分類で読み直すべきだということになるのだ。 何が言いたいかといえば、それぞれの天地四神の関係性の構築がどうもアカデミックに読めてしまうという内容に仕上がっているからだ。 どのような配置をなすかというと 玄武:宗教社会学やジル・ドゥルーズに傾倒したテクスト 青龍:発達心理学・家族社会学 白虎:組織構造論・政治社会学 朱雀:ジェンダースタディーズやトランス・カルチュラル、そしてラベリング理論 といった具合である(もちろん、これ以外の読みも成立する)。 もちろん、この読みは多くのオーディエンスに受け入れられないことは百も承知である。しかし、盲目的にキャラクターの部分対象に一喜一憂するのではなく、多様な読みを行える土壌環境にあるということをまずは理解すべきだと思う。 本書はそのための入り口として大変重要な書籍。なぜこうした内容の書籍が続刊されなかったのか、私には疑問に思えてならない。

Posted byブクログ