このミステリーがすごい!(2005年版) の商品レビュー
2005年版のこのミス1位は、法月綸太郎「生首に聞いてみろ」とサラ・ウォーターズ「荊の城」。 サラ・ウォーターズは2年連続トップという人気ぶり。さらに、ダン・ブラウン「ダ・ヴィンチコード」ジェフリー・ディーヴァー「魔術師」など売れ線作品も上位ランクイン。この年は、海外勢の活躍が目...
2005年版のこのミス1位は、法月綸太郎「生首に聞いてみろ」とサラ・ウォーターズ「荊の城」。 サラ・ウォーターズは2年連続トップという人気ぶり。さらに、ダン・ブラウン「ダ・ヴィンチコード」ジェフリー・ディーヴァー「魔術師」など売れ線作品も上位ランクイン。この年は、海外勢の活躍が目立ちました。
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今回も堪能しました、年末の大イベント、「このミス」。 法月綸太郎氏が1位だったのは意外だったのと、伊坂氏の3作全てランクインもびっくりした。またサラ・ウォーターズの連続1位も驚いた。自分の評価では中くらいだったトレヴェニアンの久々の新作『ワイオミングの惨劇』がなんと3位にランクイ...
今回も堪能しました、年末の大イベント、「このミス」。 法月綸太郎氏が1位だったのは意外だったのと、伊坂氏の3作全てランクインもびっくりした。またサラ・ウォーターズの連続1位も驚いた。自分の評価では中くらいだったトレヴェニアンの久々の新作『ワイオミングの惨劇』がなんと3位にランクインしていたのも予想外。恐らく久々の新作ということから10位以内には入るだろうと思ってはいたがまさか3位とは。 ミステリのランキングもミステリのジャンル自体が肥大し、拡散していきつつあるのを受けて、他のジャンル、特にSFやファンタジーの作品のランクインが目立った。特に海外はランキング作家の顔ぶれが古今混在しているのにも関わらず、他ジャンルの作家が散見されたのが最初残念だった。なぜなら私の読書の指南書がこの「このミス」であるから、SF作家も今後の読書の範疇に入ることになるからだ。 まあ、このことについてはまた後日熟考することとしよう。 国内は昨年の歌野氏の初登場1位を受けて今度も新本格1期生の法月氏が1位と個人的には非常にうれしい結果となった。ただこの後に読む「本格ミステリ・ベスト10」も1位は同じであり、これも昨年同様であるのが気になる。 本格ミステリに特化したランキングである後者が全てのミステリを対象にした「このミス」とかなり似通っているのだ。 ハードボイルド、冒険小説が衰退してきているというのが憶測ではなく、正に現実として突きつけられてしまった感が強い。それぞれのランキングでそれぞれ1位が違う世の中が早く来ないものだろうか。 本格のみが隆盛を極めるのではなくやはり全てのジャンルが拮抗していく出版界が待ち遠しい。 また今回特筆すべき点は、昨年のライトノベルランクインで「このミス」自体の方向性が嫌な方向になるのではないかと思ったが、「このライトノベルがすごい!」というムックを出すことで見事に区分したこと。混乱を避けた編集部の素早い対応は評価に値する。 こんなことを云ってはならないのだろうが、聖域は救われたという感じだ。 特集・コラムも例年通り充実しており、特にミステリー相談所が面白かった。 まだまだ拡がるミステリムックのアイデア。 斬新な着眼点からミステリを解体・解読するコラム・特集も今後も期待する。 ともあれ今回も非常に愉しめた。有難う。
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「本は読んでみたいんだけど、どれが面白いの?」という方、結構いるんじゃないでしょうか? そんな皆さんには、昨年度のミステリー総決算となるこの本をオススメ。読み方は何だっていいんです。適当にパラパラ見て、気になった本を買ってみるも良し。ベスト10入りしている中から買うも良し。「こ...
「本は読んでみたいんだけど、どれが面白いの?」という方、結構いるんじゃないでしょうか? そんな皆さんには、昨年度のミステリー総決算となるこの本をオススメ。読み方は何だっていいんです。適当にパラパラ見て、気になった本を買ってみるも良し。ベスト10入りしている中から買うも良し。「このミス」だけ読んで満足するも良し。表紙になっている「ホムンクルス」を買うも良し。どうぞお好きな読み方を堪能してください。
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1 生首に聞いてみろ 法月倫太郎 2 アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂幸太郎 3 天城一の密室犯罪学教程 天城一 4 ロング・グッドバイ 矢作俊彦 5 銀輪の覇者 ...
1 生首に聞いてみろ 法月倫太郎 2 アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂幸太郎 3 天城一の密室犯罪学教程 天城一 4 ロング・グッドバイ 矢作俊彦 5 銀輪の覇者 斎藤純 6 硝子のハンマー 貴志祐介 7 暗黒館の殺人 綾辻行人 8 犯人に告ぐ 雫井脩介 9 臨場 横山秀夫 10 紅楼夢の殺人 芦辺拓 11 蛍 麻耶雄嵩 12 イニシエーション・ラヴ 乾くるみ 13 サウダージ 垣根涼介 裸者と裸者 打海文三 15 Q&A 恩田陸 16 チルドレン 伊坂幸太郎 17 Fake 五十嵐貴久 18 キマイラの新しい城 殊能将之 グラスホッパー 伊坂幸太郎 20 薔薇密室 皆川博子 さよなら妖精 米澤穂信
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略して「このミス」。 これは98年度版からずっと、正月が来ると買ってしまう1冊vv これが本屋に並ぶとああ、年越しって思う風物詩の一つでもある。 前年度のミステリー&エンターテイメントをずらずらとランキング形式、レビュー付で紹介してくれるものぐさにとってありがたい本。 いや、いろ...
略して「このミス」。 これは98年度版からずっと、正月が来ると買ってしまう1冊vv これが本屋に並ぶとああ、年越しって思う風物詩の一つでもある。 前年度のミステリー&エンターテイメントをずらずらとランキング形式、レビュー付で紹介してくれるものぐさにとってありがたい本。 いや、いろんな方がレビューを書いていたりしてそれはそれで楽しい1冊なのです。 ミステリーといっても、俗に言う本格といわれるものだけでしなく、広い意味でのミステリーを取り扱ってくれているのは、嬉しい限りなのです。
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