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加賀百万石 の商品レビュー

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2009/10/04

江戸時代初期の前田家を舞台にした物語。 加賀前田家というと、大河小説にもなった 前田利家・まつが思い浮かぶが、この小説は その後の利長・利光を中心にした話。 時代を牽引できるほどの器量を持ち合わせていた 利家に対して、家の存続のため”長いものには巻かれる” 戦略を立てた利長。従来...

江戸時代初期の前田家を舞台にした物語。 加賀前田家というと、大河小説にもなった 前田利家・まつが思い浮かぶが、この小説は その後の利長・利光を中心にした話。 時代を牽引できるほどの器量を持ち合わせていた 利家に対して、家の存続のため”長いものには巻かれる” 戦略を立てた利長。従来の豊臣家への忠誠を翻し、 徳川一門に下った利長の判断は、小心・臆病者と 評されるのではなく、時代を見越す能力に長けていた といえるのではないだろうか。関が原の戦いに於いても、 石田三成軍が勝利したときに備えて、前田家存続の 手立てを考えていた、というのは彼の狡猾さが 垣間見れた。

Posted byブクログ