ドレフュス家の一世紀 の商品レビュー
朝日新聞の元記者である著者がドレフュス事件の被害者であるアルフレッド・ドレフュスの遺族を訪ねるルポ。事件の展開や問題点が手際よくまとめられており、巻末にある当時の新聞の部数比較も資料として興味深い。ただ「ユダヤ人を韓国人・朝鮮人に置き換えてみれば直ちに日本人の問題になる」とか、冤...
朝日新聞の元記者である著者がドレフュス事件の被害者であるアルフレッド・ドレフュスの遺族を訪ねるルポ。事件の展開や問題点が手際よくまとめられており、巻末にある当時の新聞の部数比較も資料として興味深い。ただ「ユダヤ人を韓国人・朝鮮人に置き換えてみれば直ちに日本人の問題になる」とか、冤罪事件つながりで松本サリンを引き合いに出したりとか、いかにもという感じがする。レヴェルも本質も違うし、容易に比較できるものではない。
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ドレフュス事件の根底には根強い反ユダヤ主義がある。彼がフランス人だったら、どうだったのだろうか、とヒストリカルイフを問いたくなる。おそらく他のユダヤ人が犠牲になったのだろうが。
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