教室の“裏ワザ"100連発 の商品レビュー
学級担任が子どもたちと向き合う中で、頭の中に入れておくと少しいい感じで仕事が出来そうな「裏技」を100集めた本。ただし作者も言っているように、この「裏技」という言葉には悪いこととかずるいこととかいうニュアンスはなくて、ちょっと発想を切り替えて遊び心で考えようよ、という思いが含まれ...
学級担任が子どもたちと向き合う中で、頭の中に入れておくと少しいい感じで仕事が出来そうな「裏技」を100集めた本。ただし作者も言っているように、この「裏技」という言葉には悪いこととかずるいこととかいうニュアンスはなくて、ちょっと発想を切り替えて遊び心で考えようよ、という思いが含まれている。大賛成である。 こういう本の内容は紹介するとそれだけで営業妨害のような気がするけれど、読んでみると「おお」と思わず膝をたたいてしまうようなことがたくさんある。僕自身も以前学級担任の端くれをやっていたけど、そのときの経験と照らし合わせて考えても、「ああ、あの時にはこの手があったのか」なんて何度も思ってしまった。逆に「そうそう、これと同じことやってた」なんて思うこともたくさんあった。 学校の先生がネタ本を読むというのは、もしかしたらもうひとつイメージが良くないところもあるかもしれない。でも、どんな職業だって、先輩から後輩に受け継がれてきたたくさんのマニュアルやコツがある。そういうものを受け継ぎながら、現状に合わせて自分なりの工夫を積み重ねていくことが大切なのは、教員だって同じだ。 ただ、しばらくの間教員の採用があまりに少ない時代が続いていたこともあり、いろんなものの伝承がしづらくなっているのは事実。そういう点で、元気のある先生が自分の実践をまとめて(たぶん楽しく)つくったこういう本は、ものすごく大切だと思う。 中学の先生の話だけど、高校の先生もOK。若い先生にぜひ読んでほしいな。
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