幽霊のいる英国史 の商品レビュー
イギリスの歴史の裏には、必ず幽霊の存在がある! そんなスタンスで、英国の歴史的有名人のゴーストを例に挙げ、一般的に流通している歴史と、民衆の間に語りづがれてきた歴史を対比させながら、イギリスの民俗・風俗、イギリス人の感覚を掘り下げている… そんな本だった…気がする。
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[ 内容 ] 「幽霊付き」「出る」となれば、その不動産の価値まで上がるという、怖いもの好き、古いもの好きの英国人。 英雄、裏切り者入り乱れ、権謀、スキャンダル渦巻く長い英国史には、ところどころに目印のように幽霊が立っている。 一見おどろおどろしいそれらは、しかしよく見れば、声をあ...
[ 内容 ] 「幽霊付き」「出る」となれば、その不動産の価値まで上がるという、怖いもの好き、古いもの好きの英国人。 英雄、裏切り者入り乱れ、権謀、スキャンダル渦巻く長い英国史には、ところどころに目印のように幽霊が立っている。 一見おどろおどろしいそれらは、しかしよく見れば、声をあげない民衆の目に映った、別の姿の歴史を指し示している。 そうした伝承の歴史に目を凝らし、今も残るゴースト伝説の地を訪ね歩いた、ユニークな読物・英国史。 [ 目次 ] 第1章 民族の英雄となったゴーストたち(ローマに立ち向かった女傑、ボアディケア;英雄復活願望の産物、アーサー王;聖者伝説とゴースト伝説;最後のアングロ・サクソン王;魔法使いになった海賊船長) 第2章 歴史を動かした女たち(愛されるゴーストとなったフランスの雌狼;ヴァージナルを奏でる流血のメアリー;処女王エリザベスの三つの顔;スコットランド女王、メアリーの死) 第3章 ゴースト伝説が伝える権力者の素顔(赤顔王ルーファス;碩学王の美名のもとに;聖者となった荒法師、トマス・ア・ベケット;マグナ・カルタとブラマー城の悲劇;信仰の擁護者の素顔) 第4章 華やかな歴史の陰に(エドワード四世の幼き後継者;最後のプランタジネット、マーガレット・ポール;野心の犠牲者;夫の不倫相手は女王陛下;いまだ戦いを続ける国王、チャールズ一世;議会政治の父から「国王弑逆者) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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すごく、面白い。 そもそも「なんとかのどこどこ史」とかそういう内容の本はもともと大好きなのだ。 この本はイギリスの幽霊伝説と史実との差を含めて紹介するというもの。イギリスの幽霊観は日本とはかなり違いがある。恨みなどではなく、憤死した人物の幸せな時間を幽霊が再現して出てくるなんて...
すごく、面白い。 そもそも「なんとかのどこどこ史」とかそういう内容の本はもともと大好きなのだ。 この本はイギリスの幽霊伝説と史実との差を含めて紹介するというもの。イギリスの幽霊観は日本とはかなり違いがある。恨みなどではなく、憤死した人物の幸せな時間を幽霊が再現して出てくるなんて!すごい。 そしてその「幽霊伝説」は、権力者への伝説に名前を借りた反抗だったと作者は語る。それ以上に歴史に登場する人物への愛情を感じたりして。 系図や、年表もあるので、わたしのようなイギリス史に暗い人でも大丈夫ですー。編年体ではなく紀伝体なので歴史を一からというよりは興味のあるところから楽しめますよ。まー、だからこそ年表は必須ですけど。
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とりあえず買った感じだったのに、なかなか面白い一冊でした。 イギリスでは幽霊を歓迎するんですね。 有名な幽霊が紹介されていて、旅行の前とかに読むのもいい感じです。
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有名なお話が多かったのでもう少し読み応えがあったら嬉しかったかな。 堅苦しい文面では無いので受け入れやすいです。
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英国は幽霊を観光資源にしているという話は聞いたことがあったが、幽霊付の不動産は価値が上がるとまでは知らなかった(無駄知識)。そこまで好きか、幽霊が(笑)。 英雄や犯罪者、著名人の多くを幽霊という形で地に留め、それを愛す英国人の歴史感を探れる本。怖くは無いけど、本当に幽霊の話ばっか...
英国は幽霊を観光資源にしているという話は聞いたことがあったが、幽霊付の不動産は価値が上がるとまでは知らなかった(無駄知識)。そこまで好きか、幽霊が(笑)。 英雄や犯罪者、著名人の多くを幽霊という形で地に留め、それを愛す英国人の歴史感を探れる本。怖くは無いけど、本当に幽霊の話ばっかりでちと笑う。
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