三国志9 武将FILE の商品レビュー
コーエーによる歴史シミュレーションPCゲーム「三國志IX」に登場する668人の武将を解説した本です。 武将のゲームでの登場年をはじめ、[統率]・[武力]・[知力]・[政治]の数値と習得兵法、そして[寿命]・[相性]などゲーム上では見られないマスクデータが、フルカラーの顔グラフィッ...
コーエーによる歴史シミュレーションPCゲーム「三國志IX」に登場する668人の武将を解説した本です。 武将のゲームでの登場年をはじめ、[統率]・[武力]・[知力]・[政治]の数値と習得兵法、そして[寿命]・[相性]などゲーム上では見られないマスクデータが、フルカラーの顔グラフィック付き掲載されています。 ゲームデータの他にも全武将のプロフィール紹介もあります。内容は原則として羅貫中の「三国志演義」に準拠したものですが、「演義」に登場しない武将は「正史」における事績を紹介し、他にも「正史」と「演義」の記述の相違点や評伝も記載されています。 武将は「魏・晋」、「蜀漢」、「孫呉」、「後漢末」の4章に分類されており、巻末には索引が掲載されているので、どの武将がどの勢力に属したかが、すぐに分る構成です。 さらに各章の冒頭には、「曹氏」や「司馬氏」といった主要な一族の家系図と、各勢力の人間関係(組織構成)の変遷を、図で分り易く解説しています。例えば孫呉でしたら、「孫堅時代」、「孫策時代」、「赤壁の戦い時」、「呉朝成立時」…… といった具合です。 「諸葛亮VS孟獲・七番勝負」、「呂布放浪史」なんてものもあります。 ただ、1つ残念なのは、誌面上で文章が「演義」の記述と「正史」の記述とに区分けされていないことでしょう。 この「武将FILE」シリーズは、いわゆる攻略本の1つとして思われがちですが、通常の三国志関連の書籍に引けを取らない内容です。 そのため、ゲーム登場武将に紹介が限定されてはいるものの、「三国志」のカイドブックとして、ゲームに興味が無い方でも十分に利用出来ます。
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