リムジンで朝食を の商品レビュー
日曜日の朝、マンハッタンをリムジンで流す。車には冷えたシャンパンとキャビア、贅沢を極めてニューヨークを生きる二人の女。男たちの残酷な視線を浴び、美しく変貌するミラノの女たち ロンドン、パリ、香港、モルディヴ、東京 世界は極上の愛を語られるのを待っていた。
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「ティファニーで朝食を」を意識した感じのタイトルになんとなくひかれて読みました。 世界中のセレブ女性の恋。 林真理子あたりが書くと陳腐になってしまうような物語をあっさりと書いている。 不倫の恋を描いているけれど、じめじめしていなくて、それが良かったかな。 世代的なこともあってか...
「ティファニーで朝食を」を意識した感じのタイトルになんとなくひかれて読みました。 世界中のセレブ女性の恋。 林真理子あたりが書くと陳腐になってしまうような物語をあっさりと書いている。 不倫の恋を描いているけれど、じめじめしていなくて、それが良かったかな。 世代的なこともあってか一番好きなのは「BBが残したシャネルの水着」。 若い女の子が失恋の痛みを抱えて、セレブの愛人になるけれど、奥さんを愛するセレブに心ひかれてしまい、二重に苦しむところ。 その人が欲しい、という気持ち、一夜を過ごした後の距離感の変化に後悔する気持ち。 「恋愛」ってこうだよね〜。充たされる時なんてないのが恋愛。いつも、もやもやしてる。 (一般的に充たされた、と思われる「結婚」は「恋愛」ではないよね。) あとは女同士の愛を描いた「紫水晶をつける女」。 彼女を恋するあまり、新婚の結婚相手を捨てるも、彼女は別の女に夢中だった、という悲しさ。 バッドエンドなのに、そんなにいやな気持ちじゃない読後感は不思議。 「マ・エステティシェンヌとドクロの刺青だったら」 昔の情人とパーティーで再会。ナイトクラブで働いていた貧乏な若者がセレブになっていての再会。 お互いひかれあっているのに、密会の場所には行かないマダムがいいね。 それから「あとがき」。 本物のゴージャスとは「心」にあるのです。もっと言えば「潔い心」。 あなたの前向きな潔い心こそが、あなた自信を幸せに導くのです。 解説より。 きちんとした装いの時に一番リラックスしているのが真のセレブ。 エレガンスとは反自然な行為。 もともと、男女の物語というものは、貴族に代表されるセレブな世界のみで成立していたもの。源氏物語しかり。生活のないところに、恋やアバンチュールが花を咲かせていた。 女の誰しもが抱いている、ときめきたい思いと焦燥感、諦めと執着が、本書にはしっかりと書き込まれている。 表層(ここではおおむね「着飾ること」)と内面は現代人の両翼なのだろうが、そのバランスをうまく取るのは結構難しいということ。
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まるで短編ロマンス洋画を見ている様。「八月のシャネルスーツ」より素敵で一層きらびやか。またもや何処にもリアルが無く、たまに閉口してしまう程だが。
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リアリクティックではない設定の作品が多いけれど こんな生活をしてみたい!と夢に思うのはいいとおもう BBが残したシャネルの水着という話は、ビーチサイドで読むといいかもしれません
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