現代詩手帖特集版 高橋源一郎 の商品レビュー
現代詩手帳の高橋源一郎特集号。 もちろん、中心的に論じられるのは、詩ではなく、小説である。 この本を読むと、高橋源一郎が「言葉」について、あるいは「小説」について、真剣に深く考えていると言うことがよくわかる。 小説はあくまで「虚構」である。 しかし、その「虚構」はその書かれ方によ...
現代詩手帳の高橋源一郎特集号。 もちろん、中心的に論じられるのは、詩ではなく、小説である。 この本を読むと、高橋源一郎が「言葉」について、あるいは「小説」について、真剣に深く考えていると言うことがよくわかる。 小説はあくまで「虚構」である。 しかし、その「虚構」はその書かれ方によって、激しく現実と重なり合い、相互に影響を及ぼし合う。 小説を書く「小説家」は、そのことに自覚的でなければならないだろう。 高橋源一郎はまさしくそのような作家である、と感じた。
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