1,800円以上の注文で送料無料

現代詩手帖特集版 高橋源一郎 の商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2009/12/23

現代詩手帳の高橋源一郎特集号。 もちろん、中心的に論じられるのは、詩ではなく、小説である。 この本を読むと、高橋源一郎が「言葉」について、あるいは「小説」について、真剣に深く考えていると言うことがよくわかる。 小説はあくまで「虚構」である。 しかし、その「虚構」はその書かれ方によ...

現代詩手帳の高橋源一郎特集号。 もちろん、中心的に論じられるのは、詩ではなく、小説である。 この本を読むと、高橋源一郎が「言葉」について、あるいは「小説」について、真剣に深く考えていると言うことがよくわかる。 小説はあくまで「虚構」である。 しかし、その「虚構」はその書かれ方によって、激しく現実と重なり合い、相互に影響を及ぼし合う。 小説を書く「小説家」は、そのことに自覚的でなければならないだろう。 高橋源一郎はまさしくそのような作家である、と感じた。

Posted byブクログ