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「オウム事件」をどう読むか の商品レビュー

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2014/02/04

今なお謎の多い、不気味な事件として記憶されている。ただのカルト事件とは言えない。具体的な犯罪行為の内容などではなく、どのような背景がこの事件を生んだのか、がどうしても気になって、時間をかけて読んだ本。 さまざまな分野の識者が、それぞれの切り口でオウム事件を考える。宗教のあり方、...

今なお謎の多い、不気味な事件として記憶されている。ただのカルト事件とは言えない。具体的な犯罪行為の内容などではなく、どのような背景がこの事件を生んだのか、がどうしても気になって、時間をかけて読んだ本。 さまざまな分野の識者が、それぞれの切り口でオウム事件を考える。宗教のあり方、高度経済成長、日本の制度の抱える問題などの要因を、重ねながら読んでいけるのが嬉しい。 宗教のあり方、受け入れられ方という問題は現在にも通じるものであり、興味もあったので、とても勉強になった。 養老孟司、野田宣雄、山折哲雄が特に良かった。

Posted byブクログ