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「死霊」から「キッチン」へ の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2021/03/31

1995年に書かれた本であり、埴谷雄高、武田泰治泰淳、大岡昇平、三島由紀夫らの戦後文学から、村上春樹、村上龍、吉本ばななまでの登場まで、時代時代の代表作を解説している。 作家の代表作の解説が、質の高い一つの評論となっている。
本書の特色は、今では無名となった女流作家を多く取り上げ...

1995年に書かれた本であり、埴谷雄高、武田泰治泰淳、大岡昇平、三島由紀夫らの戦後文学から、村上春樹、村上龍、吉本ばななまでの登場まで、時代時代の代表作を解説している。 作家の代表作の解説が、質の高い一つの評論となっている。
本書の特色は、今では無名となった女流作家を多く取り上げていることだろう。 読んでいて、とても面白かった。

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2018/11/14

20世紀の文学史。主な作家とその主な作品が時系列で紹介されていて、読んでおくべき作家・作品を一通り網羅できる内容。重要作家には大目の頁数が割かれていて、そのあたりも参考になる。中でも、一章が丸ごと大江健三郎に当てられていて別格扱いだけど、ノーベル文学賞受賞がやはり大きいんだろう。...

20世紀の文学史。主な作家とその主な作品が時系列で紹介されていて、読んでおくべき作家・作品を一通り網羅できる内容。重要作家には大目の頁数が割かれていて、そのあたりも参考になる。中でも、一章が丸ごと大江健三郎に当てられていて別格扱いだけど、ノーベル文学賞受賞がやはり大きいんだろう。あとは本作者の趣味嗜好が大いに反映されての結果か。反面、オススメ作品っていうよりは重要作品が羅列されている感じで、書評としてはいまひとつで、これを読んで"是非読んでみよう”とはあまりならなかった訳だけど。便利な一冊、かな。

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2019/01/16

[ 内容 ] 戦後50年、日本文学は何を表現してきたか。 埴谷雄高、武田泰淳、大岡昇平ら戦後の廃墟に登場した文学者の活躍から、大江健三郎を経て、村上春樹、村上龍、吉本ばななの新世代に至るまで、多彩・多様な表現を生みだした作家と作品の世界を眺望する。 [ 目次 ] 第1章 全肯定...

[ 内容 ] 戦後50年、日本文学は何を表現してきたか。 埴谷雄高、武田泰淳、大岡昇平ら戦後の廃墟に登場した文学者の活躍から、大江健三郎を経て、村上春樹、村上龍、吉本ばななの新世代に至るまで、多彩・多様な表現を生みだした作家と作品の世界を眺望する。 [ 目次 ] 第1章 全肯定者と全否定者―戦後文学の出発 第2章 新しい土地と苦しむ女達 第3章 大江健三郎の世界 第4章 世界に向かって撃て―安部公房から中上健次まで 第5章 女流の時代―大庭みな子から松浦理英子まで 第6章 春樹、龍、ばななから始まる―二十一世紀に向けて [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2009/10/04

再読。昔、中学か高校かの頃、気づいたら棚にあった。大江健三郎の研究をしている人が、実はばななもハルキも戦後文学や大江とつながってるんだよ、と言いたいらしいが、僕みたいなミーハーな文学少年に分かるようには書いてない。ちなみに最初に読んだ頃で記憶に残っているのは「ばななってふざけた名...

再読。昔、中学か高校かの頃、気づいたら棚にあった。大江健三郎の研究をしている人が、実はばななもハルキも戦後文学や大江とつながってるんだよ、と言いたいらしいが、僕みたいなミーハーな文学少年に分かるようには書いてない。ちなみに最初に読んだ頃で記憶に残っているのは「ばななってふざけた名前だな」「『親指Pの修行時代』(朝起きたら親指がペニスになっていたよ、みたいな話)ってこんなアイデア一発みたいな小説でも評価されんだな」「吉行淳之介エロそうだから読んでみよっと(→読んだ。けど楽しいエロじゃなかった)」ぐらい。

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