図書館大好き1年生 の商品レビュー
埼玉県朝霞市の小学1年生の担任になった著者が、地域の朝霞市立図書館に毎週子供たちと訪れた、1年間の成長の記録。 (あれ?私20年くらい前にこの図書館しばらく行ってました。まだ子供もいなかったので土日に「とりあえず今日は図書館行って何冊か読もう」としてソファで短編やミステリーやすぐ...
埼玉県朝霞市の小学1年生の担任になった著者が、地域の朝霞市立図書館に毎週子供たちと訪れた、1年間の成長の記録。 (あれ?私20年くらい前にこの図書館しばらく行ってました。まだ子供もいなかったので土日に「とりあえず今日は図書館行って何冊か読もう」としてソファで短編やミステリーやすぐ読めるのを読みに行ってたわ。たしかに明るく広く座れるところも色々ありましたが、こんな取り組みしていたのか) 生徒たちに本を読むときは、窓を開けたり思いっきり外で遊んだりさせて、自由に座り寝転がってもいいとして、心が穏やかで明るく満足しているときに本を読む。 の選ぶ本も徐々に変わっていった。 「14ひきのネズミシリーズ」まずは絵がはっきりと気持ちに伝わるもの 「さる・るるる」「かえるがみえる」「ままですすきですすてきです」言葉のリズムや響きや繰り返しの本 「からすのパン屋さん」自分たちはパン屋の客だったけど、パン屋さんの話を読み、自分が知っていることを他の側から見たり、自分の生活には自分が知らないことで繋がっているとわかったらしい。 「あるくやま うごくやま」火山で山が動く?ということで、変わらないように見える自然もその中で動きがあるんだと感じた。 最初は気持ちを表すのに「ぎょえー」「先生、おかず」など擬音や言葉だけを言っていたが、 本を読むことから、友達と一緒に読んだり、本で知ったことを実生活でやってみたり(ダジャレでも何でも)して、知らないことを知って世界が広がり、言葉を使っての表現も豊かになった。 また著者の先生は、子どもが好む本からその子の望んでいるものがわかるか?といったアプローチをしてゆく。 たとえば体育の授業を拒否する生徒が夢中になるのは自動車絵本なので、「この子は本当は走りたい自分を自動車に同化しているのでは?走りたい(けれども遅いから恥ずかしい)という気持ちはあるのだからそれを育てよう」としてゆく。 学校に居場所がないと思っている生徒は「おさるのジョージ」の黄色い帽子のおじさんが大好き!という。これは、自分がおさるのジョージになりきり、自分を無償で認めて愛してくれるおじさんの愛情を一緒に受けているのではないか?など。 最初は「何を借りていいかわからない」と言っていたり、先生や図書館司書さんたちが読んだ本を借りていたが、徐々に自分で本を選べるようになったり、自分の興味がある内容の本を探せるようになっていった。 しかしまだ言葉の表現が苦手だったり恥ずかしがる子も多いので、音読や、先生との交換ノートを取り入れて、言葉で表現することにどんどん慣れさせていった。そして著者である先生も、生徒が音読したり生徒が話をしてくるときは他のことの手を止めて真っ直ぐに生徒を見て聞くようにした。 クラスでは喧嘩があったり、ものの紛失事件があったり、今で言えば特別クラスの手助けが必要かなという子供がいたりと、順風満帆ではないが、先生と生徒たちはお互い全力でぶつかり合っている …そうなんですよね、その子供の年齢に合った本との出会いが必要で、子供を見ていると伝えるためにちゃんtの子供と向き合い、言葉の表現を磨くというのは家庭でとても大事であり…、自分ができていなかったしできていないよなーという深い反省にも襲われました。。
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