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COUPLES 冬のサボテン の商品レビュー

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2010/11/23

以前、三軒茶屋の焼き鳥屋で芝居仲間と飲んでいた時、「この面子で舞台やろうぜ!」と意気投合した折に差し出された一冊の本。それがこの「冬のサボテン」という舞台脚本。 かつて映画賞を総なめにした「月はどっちに出ている」の脚本家である鄭義信の作品で、1995年に舞台化。僕のダンス大師匠...

以前、三軒茶屋の焼き鳥屋で芝居仲間と飲んでいた時、「この面子で舞台やろうぜ!」と意気投合した折に差し出された一冊の本。それがこの「冬のサボテン」という舞台脚本。 かつて映画賞を総なめにした「月はどっちに出ている」の脚本家である鄭義信の作品で、1995年に舞台化。僕のダンス大師匠である妙子氏も振付として参加してらっしゃる。 読み進めると、ロッカー並ぶ野球部の部室を舞台に、同級生の男4人が年々集まっては抱いてる心情だったり現況だったりをぶつけ合う、ちょい風変わりな「昼メロ」的なテイスト。 表紙を彩る、意味深なサボテンシルエットは物語のシンボルだったりするんだけど、ネタバレなんで取り敢えず書かないでおく(笑) 男同士が抱く友情だったり憧れだったり嫉妬だったり、そして思慕だったり。 「細やかに、でも爆発的な」感情の移り変わりに、一役者としてチャレンジしてみたいと思ったけれども、その時一緒に飲んでた面子は男3人に女2人。 「てめぇ配役できねぇじゃねえか」と仲間にどなった本がまだ、僕の手元に残っている。

Posted byブクログ