ポルノグラフィ の商品レビュー

アンドレアドウォーキン【著】,寺沢みづほ【訳】

2024/09/25

素晴らしかった。とくに現実に起きている(いた)
ポルノグラフィの描写が。

女が四肢を車に縛りつけられて銃を持った二人の男と一緒に映っている写真、の話が印象的だった
顔を横にさせて表情すら見せないように
ここは俺が占領したと見せつけるためにレイプする、こういうことかと理解した
レズビアン女性は男から男を奪う危険な存在

とくにサドの章、女たちの現体験が細かに書かれていて、全て供述したんだと思うと胸が痛くなる

実在するポルノグラフィが想像できるほどに細かく描写してくれている、自分で見る以上にわかる
サボテンや銃が男根のメタファーとは思えないだろう 膣が鞘という意味を持つと知ってからさらにわかりやすくなった

死は素晴らしいセックスの真髄

今や女はセックスがすきでもないし必要ともしていないという考え方が強い。だが、女性は性的挑発者だという思想は強姦事件の時に蘇る。近親相姦事件の時にも魔法のごとく蘇る。

海外のポルノの凄惨さについて、写真や小説の描写を踏まえてつぶさに書かれていた。このころ日本のポルノはどうなっていたのか、今なぜ日本がポルノ大国になっているのか知りたい。